統合が進む「ホームセンター」業界の現状と先細りが懸念される今後

こうした中で、各社は既存店のマイナス要因を新規出店で補ってきたが、それにも限界が近づいている。市場が縮小し、出店余地も限られる現況では、M&Aによるシェア拡大がもっとも合理的な選択肢となっている。

業界の最大手は『DCMホールディングス』。同社は『カーマ』と『ダイキ』の業務提携から始まり、それに『ホーマック』が加わる形でグループが形成された。カーマは中部地方に事業エリアの地盤があり、ダイキは中四国と近畿地方、ホーマックは北海道と、地域が全く重複していなかったことがグループ形成に大きく影響した。

ところが、同社は全国に609店舗を展開しながら、最大の市場である関東にはわずか24店舗しかない。昨年7月には青森に地盤のある中堅の『サンワドー』(現DCMサンワ:ジャスダック上場)を傘下に納め、今年8月には流通大手の『ユニー』からホームセンター8店を買収することを決めたが、関東強化が課題であることは明白だった。

こうしたことから目を付けたのが、千葉県を本拠とし関東を中心に約190店を展開する『ケーヨー』だ。同社は2015年2月に不採算店舗の減損などで43億円の最終赤字に陥っており、立て直しが急務だった。加えて関東以外でDCMと重複する店舗が少なく、統合相手としては理想的と言える。