ももクロがSEK48握手会の列に並んだわけ…「元ももクロ」驚きのその後

ももいろクローバーZ 

(C)まいじつ

去る7月22日、元『ももいろクローバー』(現『ももいろクローバーZ』)で女優の早見あかりが、4年間交際した一般男性との結婚を発表した。同グループ出身のタレントが結婚するのは早見が初めてだ。ももクロはAKBやモー娘。と違ってメンバーが固定しているイメージがあるが、実は結成からブレイクまでの間には、何度もメンバーが変わっている。

ももクロが結成されたのは、今からちょうど10年前の2008年。常盤貴子、柴咲コウ、北川景子など有名女優を抱える大手芸能事務所スターダストプロモーションが、沢尻エリカの事件をきっかけに、アイドル事業に乗り出したのが、ももクロだ。ただし予算がないため、代々木公園の路上で自分たちでビラを配り、無料ライブを開催して地道に活動していた。

 

「天才てれびくん」からももクロに

当初のメンバーは今も在籍する高城れに・百田夏菜子・玉井詩織と、既に脱退している伊倉愛美・和川未優・高井つき奈の6名だった。

伊倉愛美はももクロ結成前から、『ひとりでできるもん!』の3代目まいちゃんや『天才てれびくんMAX』のてれび戦士など、NHKの教育番組で活躍した実績で最も知名度があった。しかしももクロ結成後1年を待たず卒業し、しばらくして太田プロダクションへ移籍。

移籍後も、ももクロの名物マネージャー(現プロデューサー)川上アキラ氏に呼ばれて早見あかりと2人でトークイベント「元ももクロ祭り」に出演。その後はグラビアDVDや配信シングルをリリースし、2016年にはソロワンマンライブも開催。現在はDHCのネット配信番組でMCを務めている。

また、2015年にももクロ・高城れにのソロコンサートにも飛び入り参加している。

和川未優はももクロ脱退後もスターダスト在籍中は女優として『仮面ライダーW』などに出演。その後しばらく芸能活動が見られなかったが、現在は再び別事務所に所属してCM出演や『non-no』(集英社)の読者モデルを務めている。

 

ももクロがSEK48の握手会に並んだわけ

高井つき奈は、もっとも数奇な道を辿った元メンバーで、結成時にももクロが所属していた芸能3部のトップだった藤下良司専務(当時)のお気に入りだった。高井の特技が日本舞踊だったため、初期のももクロは「和のテイスト」をコンセプトにピンクの浴衣風の衣装を着て踊っていた。

しかし、名古屋在住だった高井は新幹線通勤が大変だったため、わずか三か月でももクロを脱退。地元の愛知で結成された『SKE48』第1期生オーディションに合格し、デビューシングル『強き者よ』選抜メンバーに選ばれた。実はこのSKE48への“移籍”は藤下氏が勧めたもので、その後も、ももクロのメンバーはSKE48の握手会に並んで参加したり、高井の生誕祭イベントに押しかけて彼女を応援した。

高井はSKE48でも“ツッキーナ”の愛称で人気メンバーだったがわずか1年で卒業。再びスターダストに戻って『方言彼女。』などのテレビ番組に出演。2014年1月にはスターダスト所属アイドルが集結するフェスへ出演し、ももクロと6年ぶりに同じステージに立つ予定だったが、直前に取り消された。そのままスターダストのホームページからも名前が消えてしまった。

芸能界から引退したと思われたが、2014年10月にツイッターを開設。2018年5月22日には、ももクロ10周年東京ドームライブの日に高井はももクロを祝福した。

一方、スターダストの社長となっていた藤下氏も高井を懐かしんだ(※藤下氏はツイッター上やファンの前では『私立恵比寿中学』の“理事長”を名乗っている)。

このあと2人は、ツイッター上で挨拶をかわし旧交を温めた。

 

人気ドラマの主役→ももクロ→乃木坂46→教育者?

ももクロから秋元康プロデュースのグループに加入したメンバーはもうひとりいる。早見あかり、佐々木彩夏と同じタイミングでももクロに加入した柏幸奈だ。柏は人気漫画を原作としたドラマ『MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!』(テレビ東京)で半年間主役を演じるなど、女優として活躍したのち、ももクロに加入した。

この頃のももクロはメンバーが固まってCDデビューも決まっていたが、柏は受験勉強を理由に脱退し、スターダストも辞めてしまった。柏は大学合格後の2011年に『乃木坂46』第1期オーディションにチャレンジし、見事に合格。ルックスの良さで人気はあったが、奨学生で入った大学を優先したためか選抜メンバーに選ばれることはなく、ライブの出演も少なかったことから、ドラクエのレアキャラ「はぐれメタル」に例えられた。

結局、「教育者をめざす」と2013年11月に乃木坂46を卒業したが、2015年に『CanCam』の読者モデルとして芸能活動を再開。2018年7月には同じく元乃木坂46の生駒里奈が、柏との2ショットをインスタグラムに投稿した。かつて柏がドラマで演じた“ネギ先生”の役を、今度は生駒が舞台で演じるという2人の“縁”を喜んだ。

乃木坂1期生同士久しぶりの再会に、ファンも「懐かし過ぎる」「卒業してもつながってるのが見れてうれしい」と喜びの声を上げた。

 

 

メンバーの入れ替わりは本人の意志ではない?

高井の脱退と入れ替わるように、08年8月から加入したのが藤白すみれ。しかし同年12月に卒業し、その後は講談社が主催するグラビアコンテスト『ミスマガジン2010』に参加。清水富美加(千眼美子)や新川優愛と並んでベスト16に輝いた。13年には米倉涼子主演ドラマ『35歳の高校生』(日本テレビ系)に生徒役で出演。菅田将暉や山﨑賢人など、そうそうたるメンバーと並んでクラスメイトを演じた。

高井、伊倉、和川、藤白の4人は、ももクロ脱退後の2008年から2011年にかけて、スターダストの3人組アイドルユニット『クリーミー・パフェ』にかわるがわる参加した。2016年の伊倉のソロライブには、和川と藤白も参加して、『クリーミー・パフェ』の楽曲を歌唱した。

なお伊倉、和川、藤白のももクロ脱退は、本人たちの意向は関係なく、事務所側の都合だったようだ。当時のももクロはまだマネージャー川上氏の完全なコントロール下になく、別のマネージャーがついているメンバーもいたためらしい。現リーダーの百田夏菜子は当時を「次は誰が外されるのかと、みんなビクビクしていた」と振り返っている。

実は現メンバーの玉井詩織も、ももクロを外れる予定だったが、玉井が必要と考えた川上氏が新曲を先に玉井に聞かせて「ももクロに残りたい」と泣かせて確保した。

結婚した早見あかりは、ももクロの初期メンバーではなかったが、川上氏が早見を担当していたため、代々木公園の路上ライブから手伝いをしていた。また、リーダーの百田夏菜子とは事務所に入ったのがほぼ同時で、親友関係にある。ももクロ在籍中は、ライブのトークを担当したり川上氏の右腕的に動いたりと活躍していたが、アイドルよりも女優に専念したいと2011年4月に卒業した。

早見の卒業で急上昇していた勢いが削がれることを案じた川上氏は、メンバーに独断で『ももいろクローバーZ』への改名を決定。早見の卒業ライブの最後に突然発表し、メンバーはショックで涙が止まってしまった。

女優として再スタートした早見は、『斎藤さん2』(日本テレビ系)や朝の連続テレビ小説『マッサン』(NHK)など人気作にも出演。2015年には『A-Studio』(TBSテレビ系)の7代目アシスタントに抜擢され、ドラマ『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ系)で地上波初主演を務めた。

 

トップアイドルからインスタグラマーに転身

今年(2018年)1月に卒業した有安杏果は、2008年に柏幸奈が脱退したあとに急遽補充されたメンバーだが、0歳から子役として活躍していた。また、EXILEの事務所LDHが運営する芸能学校「EXPG STUDIO」の特待生でもあり、EXILEのツアーに参加したり、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)で岡村隆史と一緒に踊った過去もある。

その実力から、ももクロでもボーカルとダンスの柱であったが、常に騒がしくて人懐っこいほかの4人と異なり、ひとり静かにしていることも多かった。ネット好き、エゴサーチ好きでも有名で、「またネットに“ハブられてる”って書かれる」というのを自らネタにしていた。

有安は、ももクロに残ったメンバーとしてただひとり大学に進学し、日本大学芸術学部写真学科で学んだ。またももクロのメンバーとして初めてソロライブを開催して横浜アリーナを満席にし、自分が撮った写真を演出に使い、ギターとドラムを奏で、作詞・作曲したソロアルバムを出すなど、アイドルの枠を超えて活動していたが、突然の卒業となった。

「普通の女の子になる」と1月15日に卒業を発表し、1週間足らずの21日に卒業ライブというスケジュールは、ファンのみならず賛否を巻き起こした。これは、10周年の東京ドームライブを5月に控えていたため、その前に有安を卒業させることでメンバー減のイメージダウンを避けたかった川上氏の思惑があったようだ。

現在では有安はツイッターとインスタグラムを開設しており、アロマテラピー検定に挑んだり、裁縫やヨガや自炊をしたりという日常やファッションを投稿している。フォロワー数はそれぞれ12万人と10万人で、写真のクオリティなども含めて「普通の女の子」とは言い難いが、生まれて初めての自由を満喫している様子がうかがえる。

また、最初に投稿した写真に愛用のギターと一緒に写っていること、自分のソロライブDVD/Blu-rayの発売時に下北沢や仙台のCDショップチェーンを回って販促に協力していることから、いずれは芸能活動を再開するのかもしれない。

 

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