中国が密かに恐れる「米・韓国大使」は日本人の血をひく親日家

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先ごろ、1年半以上空席となっていた米国の新たな駐韓国大使に、ハリー・ハリス前海軍大将が着任した。ハリス大使は日本びいきといわれる。

「生まれも育ちも神奈川県横須賀市。父親はアメリカ人ですが母親は日本人です。米海軍太平洋艦隊司令官を経て、2015年に在日米軍などを傘下に置く太平洋軍司令官に就任していますから、自衛隊幹部との信頼関係は抜群です。軍司令官当時、北朝鮮への圧力強化路線を支えた他、対中強硬派としても名を売りました。南シナ海における中国の強引な海洋進出をけん制する目的で、中国が造成した人工島周辺に米艦艇を派遣するいわゆる『航行の自由作戦』の重要性を唱えていたため、中国はハリス太平洋軍司令官を罷免するようにワシントンDC筋に圧力をかけたといわれています」(軍事ジャーナリスト)

実はトランプ政権は今年2月、ハリス氏を次期駐オーストラリア大使に指名すると発表していた。

「この人事を大歓迎したのが中国です。対中強硬派の軍人が太平洋からいなくなり、中国としては一安心だったからです。それはなぜかというと、対中強硬派の米軍関係者たちは、海兵隊大将であったマティス国防長官の下にハリス太平洋軍司令官を統合参謀本部議長(米軍人全体の最高位)に昇格させ、スウィフト太平洋艦隊司令官を太平洋軍司令官に昇格させれば、その態勢だけで中国人民解放軍に対する大きな抑止効果が生まれるに違いないとの期待感があったのです。ところが、海軍作戦部長リチャードソン大将からスウィフト司令官に対して、『次期太平洋軍司令官に貴官を推薦することはない』という申し渡しが直接されたのです。これを受けたスウィフト司令官は退役する旨を申し出ました」(同・ジャーナリスト)

 

中国の魔の手を回避

中国はハリス氏どころか、スウィフト司令官の昇進の妨害もしかねない情勢だった。中国の魔の手が、トランプ政権の中枢にも伸びかけていたのである。この事態の回避策が、トランプ大統領による今回のハリス駐韓米大使の就任劇だったわけだ。

「ハリス氏は海軍大学校アナポリスの卒業生ですが、学生時代の成績は芳しくなく、海軍でもP3Cのナビゲーターという傍流畑を歩んできた人物で、同じように傍流から連合艦隊司令長官に抜擢された東郷平八郎に似ています」(同・ジャーナリスト)

中国に向けて「ハリスの旋風」が吹くか。

 

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