安室奈美恵と今井絵理子議員「翁長知事への追悼」が浴びた理不尽な攻撃の中身

安室奈美恵

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

歌手の安室奈美恵が、8月8日に亡くなった沖縄県の翁長雄志知事の訃報を受け、自身のホームページでコメントを発表した。

《翁長知事の突然の訃報に大変驚いております。

ご病気の事はニュースで拝見しており、県民栄誉賞の授賞式でお会いした際には、お痩せになられた印象がありました。

今思えばあの時も、体調が優れなかったにも関わらず、私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました。

沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております。

心から、ご冥福をお祈り致します。》

と、故郷のために尽力した翁長知事を悼んだ。

ところが、この追悼文が思わぬ形で批判された。それは追悼文の「翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ」という部分だ。翁長知事は安倍内閣が決定した普天間基地の辺野古移設を反対してきた。そのことで安倍内閣と対立をしていたのだが、そこを取り上げて安倍首相の熱心な支持者から、

《安室反日かよ》
《安室ちゃんは分かってないな~、翁長知事は中国の為に働いてるんだよ》
《安室奈美恵は左翼か?(笑)》
《安室はパヨだからあかん》
《安室ちゃん、少し残念です。「これからも多くの人に愛される沖縄であることを願います。」これは同意しますが、遺志を引き継がれたら沖縄は大変な事にります。》

などと、ネット上で批判された。

 

ネットの批判は議論ではなく言論弾圧

一方、沖縄出身の有名人で政治家といえば今井絵理子参議院議員がいる。今井議員も安室と同じ日にブログを更新し、翁長知事を追悼する記事を公開した。

《突然の訃報に驚きを隠せません。

昨日、沖縄県知事の翁長雄志さんがお亡くなりになりました。

議員になって初めて翁長知事とお会いをしたとき、にこやかに「あいっ、スピードの今井さんでしょ? いつもテレビで応援してたよ〜」とお声がけいただき、握手したことを今も鮮明に覚えています。

翁長知事はウチナーグチ(沖縄の方言)を推進され、自らのご挨拶は「ハイサイ!ぐすーよーちゅーがなびら(こんにちは!みなさんご機嫌いかがですか?)」から始められるなど、沖縄県を愛し、沖縄の人々を愛し、そして生涯をかけて沖縄の発展のために尽くされた方です。

そのご貢献に感謝と敬意を表するとともに、心から哀悼の意を捧げます。》

ところが、今井議員に対する反応は、

《翁長さんと対立する側に加担しているあなたにそんなことを言われてもね。今、辺野古の海がつぶされようとしています。辺野古の問題に対するあなたの考えを明確に示してほしいです。》
《翁長知事は素晴らしい人物です。貴方は地元の議員なのに何故に基地移転反対しないのか?環境破壊を容認するのか?そんな人間が翁長知事の事を語るな!恥を知れ愚か者。》
《人の死を簡単にブログに書くってどういう神経? 今度は『私は悲しんでます』アピール? もっと人の死を真剣に考えろよ! どこまで卑劣で腐ってんの? お前。ま、卑劣で腐ってる今井だから不倫も平気でするんだけどな。》

などと、こちらも自民党所属ということで批判の声が集まった。

SNSが一般的になってから政治的な考えを発信する人が増えてきた。だが、自分の考えと違う人への攻撃が目立つ。それは議論ではなく言論弾圧だろう。

安室も今井議員も政治的な考えを持って翁長知事への追悼をつづっていないのは全文を読めば明らかだ。少しは落ち着いてほしいものである。

 

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