阪神が春から徹底マークに入った「ポスト鳥谷」の遊撃手

「初めは國學院大学の左腕投手の山岡就也を観に来たのかとも思ったんですが、違いました。日本大学の遊撃手の京田陽大(4年)を目当てにしていたようです。京田の前にゴロが行くと、身を乗り出して見ていましたから」(他球団スカウト)

京田は右投左打で、打撃センスと広い守備範囲には青森山田校時代から定評があった。それが大学での4年間で、さらに磨きが掛かったようで、阪神スカウト陣は、チームリーダーの鳥谷敬(34)の後継者と考えていると推察される。この京田に対して、異例の複数態勢での視察を決めたのは、昨秋のドラフト1位で獲得した髙山俊外野手(23)がスカウト陣の報告以上の活躍を見せているからだという。

「当初、阪神は今年のドラフトで即戦力投手を補強する予定でした。もっとも、昨年もその方向で各選手の調査を進めていましたが、金本監督の『将来、チームの中核となる野手を』という要請を受け、髙山に変更されました」(球界関係者)

今季は3年目の岩貞祐太が先発投手陣の一角に入り、奪三振数でリーグトップを争う好成績を残している(38個=4月25日時点)。また、金本監督は岩貞を見出したように、岩崎優(24)も戦力になると目している。このへんの事情から、即戦力投手よりも野手の1位指名を優先することが可能になったようだ。