広瀬すず&篠原涼子!女優をエロく撮る監督の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

配給/東宝 8月31日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開
監督/大根仁
出演/篠原涼子、広瀬すず、小池栄子、リリー・フランキーほか

『モテキ』(11年)で長澤まさみをエロく撮って、満天下を唸らせた大根仁は“女優愛”の強い監督だ。ボクも“映画は女優で見る”評論家なので、よく分かる。

彼は一時、夕刊紙に『女優らに告ぐ!』という女優偏愛コラム書いており、ボクも読んでいた。この映画は、12年に日本公開された韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』を気に入った大根監督が、日本の“90年代コギャル全盛時代”に置き換えて映画化したもの。90年代と現代、2つの時代を往還しながら、女性たちの変遷を綴り、見事なヒロイン賛歌ムービーを作り上げた。

専業主婦の奈美(篠原涼子)は久々にかつての親友・芹香(板谷由夏)と出会うが、末期ガンに冒されていた芹香の「みんなに会いたい」という言葉に動かされ、空前のコギャル・ブームに沸いた90年代の女子高時代の仲良しグループ「サニー」の面々を、怪しげな中年探偵(リリー・フランキー)の手を借りて探すことに…。

 

女優まみれで元気をもらおう!

篠原のコギャル時代を演じるのが若手人気筆頭の広瀬すず。ルーズソックスを履き、コテコテの関西弁を操り、お好み焼きをブン投げ、白目剥いて“変顔”したり、スイッチが入ると暴走する田舎女子だったり、など意表を突いた設定のコメディエンヌ演技を披露するのだから驚きだ。それを平然とやらせるのは監督の“女優愛”ゆえ、と思いたい。そして、ボクのご贔屓女優の一人、小池栄子に、90年代コギャル時代はマイナスAカップという貧乳だったが、今じゃ整形巨乳美熟女というほとんど自己パロディー的な設定をぶつけたのも“女優愛”に違いない。無論、小池ちゃんの名誉にかけ、彼女の巨乳は天然です! かなり胸を強調したシーンやセリフが多いので、ウレシイ。最近普通の役が多かった小池ちゃんだけに、久々に「ブッ殺す!」が口癖のワイルドなおネーちゃんぶりに惚れ直したね。こちらも笑える渡辺直美相手に「メス豚!」、「偽パイ!」とやり合うあたり最高で、試写室で久々にお腹がよじれるほど笑い転げたものだ。早くも、今年の助演女優賞に内定させたいほど。

他の女優もみんなイイ。かつてブルセラショップで下着を売ってて、今や場末のバーで昼から飲んだくれのともさかりえも久々にイイ。借金取り立て屋が彼女に浴びせる「ババア、熟女ソープに売り飛ばしちまうぞ」なんてセリフにドキッとしたりして。90年代を演じる若い女優さんたちも同様に好演。残暑厳しき折、“女優まみれ”になって元気をもらおう! おネーちゃん万歳!

 

【あわせて読みたい】