害虫パニック!「外来カミキリムシ」今なら駆除1匹で500円

クビアカツヤカミキリ

(C)まいじつ

中国やベトナムなどが原産のカミキリムシ「クビアカツヤカミキリ」(体長20ミリ~40ミリ)が日本に侵入し、これまでに東京、群馬、栃木、埼玉、愛知、大阪、徳島の7都府県に生息域が拡大していることが分かった。

クビアカが国内で初めて確認されたのは2012年の愛知県だが、森林総合研究所(つくば市)は、被害の出た桜や農園の桃の木などを次々に切り倒さなければならず、それでもいずれの地域も根絶できていないと警鐘を鳴らしている。

「クビアカは今年1月に環境省の『特定外来生物』に指定されています。日本では天敵がほとんどおらず、また日本在来のカミキリムシの数倍に当たる100~300個の卵を産むので、繁殖力が強いのが特徴です。幼虫は2年から3年かけて桜や桃、梅の古木などバラ科の樹木の幹に入り込み内部を食い荒らし、枯れさせてしまうのです」(同・研究所)

幼虫が大好きなバラ科の樹木に、夏に羽化した成虫がその割れ目に産卵する。特に若い幼虫は、樹皮に近く、養分を木の隅々に運ぶ部分を食べるため、侵入された木は枯死してしまい、被害がひどい木は伐採するしかない。だから成虫が卵を産む夏に根絶させなければならないわけだ。

 

北海道から沖縄まで生息可能

このままでは桃の出荷に影響が出るばかりか、来春の桜見物も危うくなる地域が出てくるかもしれない。こうした中、この夏、初めてクビアカが確認された大阪市では危機感を募らせ、住民に早期発見への協力を呼び掛けた。

「大阪府堺市は8月末まで、ホームページで『ハンター』を募っています。クビアカを見つけ、写真を送った市民に抽選で記念品を贈呈、これまでに複数の情報が寄せられました。成虫が飛ぶ夏場に、早期発見をお願いしたいです」(同市)

被害が広がる徳島県では、昨年県立農林水産総合技術支援センターの研究員らが、クラウドファンディングで研究資金を募った。これまでに集めた550万円を原資に、地元の大学生に成虫採取を呼び掛け、1匹500円で買い取っているという。

クビアカは、気温の低い中国北部から気温の高いベトナム北部まで広い範囲に生息している。そのため日本では、北海道から沖縄まで全国的に生息が可能だと考えられており、それだけに被害の拡大が懸念されている。

 

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