7月期のドラマが続々と終了し、作品によって明暗がはっきりと分かれる形になってしまった。
沢村一樹主演のフジテレビ“月9”ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』は、月9としては1年ぶりに全話平均視聴率2桁をキープ。また同局、山崎賢人主演の“木10”ドラマ『グッド・ドクター』は、何と木10としては4年ぶりに平均視聴率2桁をキープする快挙を達成した。
一方で今クールは“爆死ドラマ”も続出。まずは吉岡里帆主演の、同じくフジテレビ“火9”ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』。今期は『絶対零度』や『グッド・ドクター』のようにフジテレビ制作の番組が大きく盛り返していたが、この『ケンカツ』だけは散々な結果に。視聴率は初回7.9%でスタートし、第5話では4.8%にまでダウン。最終回も5.8%と巻き返せず、低調なまま終わっている。キャストは、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で大ブレークしたばかりの田中圭などがそろっていて話題性は十分だっただけに、期待を裏切る形となってしまった。
土屋太鳳が低視聴率女優に!
土屋太鳳主演のTBS系ドラマ『チア☆ダン』も爆死。視聴率は一時5.5%にまで低迷し、全話平均視聴率も7.1%と振るわなかった。広瀬すず主演で映画化され、興行収入13億円を記録した話題作の続編として期待度は十分にあったものの、人気にはつながらなかったようだ。
プライムタイムの民放ドラマで初主演を務めたにもかかわらずコケてしまった土屋は、今後、低視聴率女優の汚名を背負うことになる。ただ、今年1月期の主演ドラマ『anone』(日本テレビ系)で、全話平均6.1%をたたき出した広瀬すずよりは、少しマシだったかもしれない。
松本穂香主演のTBS系ドラマ『この世界の片隅に』は、全話平均視聴率が9.7%だった。数字だけを見るとそこそこの成功にも思えるが、同作は大ヒットが宿命づけられている『日曜劇場』で放送されていたため、“大失敗”と捉える人が多い。実際、1つ前の『ブラックペアン』は全話平均14.3%、2つ前の『99.9-刑事専門弁護士-SEASON2』は17.6%を記録していた。
10月から新しいドラマがスタートするが、果たして誰が泣き、誰が笑うのだろうか。