危険!「無料のはず」が…勝手に『課金』させる詐欺アプリが横行中

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先日、米アップル社から最新モデルが発表されたばかりのiPhone。初心者でも分かりやすいユーザーインターフェースと最先端の技術が盛り込まれており、日本のスマホシェア率は何と68.5%(2017年10月時点)を占めている。

最新モデル『iPhone XS』では顔認証の“Face ID”がバージョンアップされ、アプリの購入やApple Payを使っての決済もますます使いやすくなっている。しかし一方で、その簡単さが災いし、多額な課金が発生する被害が拡大しているという。

「アプリをダウンロードしたことにより、『知らぬ間に高額課金されていた』という被害報告が急増しています。一部アプリでは、ダウンロードするときは“無料”なのですが、一定の試用期間が経過すると、その後は、継続的に数百円から数千円の使用料が課金されていて、気付いたときには数万円も請求されていたというケースがあるのです」(IT系ジャーナリスト)

実際ネット上でも

《意味分からんアプリで勝手に毎週950円課金されてたらしく、3800円の無駄な請求があった》
《洋物アプリは勝手に自動課金させようとするから怖いわぁ。危うく月5000円払うところだった》

などといった声が上がっている。

 

「無料」の文字に騙されない

アプリの種類は、iPhoneの着信画面をカラフルに変更するものや、翻訳、天気、QRコードリーダーなど主に実用系のもので、実際に購入した人の多くは、You Tubeに表示される広告を見て、気軽にダウンロードしてしまったケースが多いようだ。

「iPhoneの場合、アプリを購入するときは、無料、有料問わず、顔認証や指紋認証で契約するため、試用なら大丈夫だと無意識にダウンロードしてしまう人が多いようです。また、実際に課金が発生してしまうと、アプリを削除しただけでは契約は解除されず、その後も課金が続くので、削除したからといって安心しないでください」(同)

課金を停止するには、設定画面から管理する購読コンテンツを解除する必要がある。詳しくはこのAppleのサポートページを参考にするといいだろう。

また、詐欺まがいの“落とし穴”があるアプリの場合、事前にユーザーレビューを参考にするのも有効だ。あるアプリを例に言えば、

《クズアプリだろ。インストールしちゃったけど、大丈夫かな》
《インストールは無料だけど、課金ばっかりじゃないかよ》
《無料で試したのに、毎月950円も勝手に引かれてた。金返せ!》
《退会の仕方教えてください》

などといった怒りの声がレビュー欄に溢れている。

アプリをダウンロードするときは、くれぐれも“無料”の文字に騙されず、システムをよく理解してから購入するよう、気を付けることが重要だ。

 

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