『後から前から』60億円バトル平尾昌晃の“元カノ?”畑中葉子を堪能!

『後から前から』

作品目『後から前から』
日活/1980年(DVD発売中)
監督/小原宏裕
出演/畑中葉子、風祭ゆき、高瀬将嗣、田浦智之ほか

昨年7月に死去した音楽家の平尾昌晃氏(享年79)の総額60億円ともいわれる遺産を巡り、遺児と平尾氏の三番目の妻(50代)との“バトル”が勃発、と盛んに報じられている。全くの部外者としては“他人事”であり、“どっちもどっち”という気もする。そんなことより、昭和歌謡のヒットメーカーであり、プレイボーイとしても鳴らした平尾氏といえば、思い出すのが畑中葉子!

高校時代から当時の「平尾昌晃歌謡教室」に籍を置いた彼女は、78年に平尾氏とのデュエット曲『カナダからの手紙』が大ヒット。その後も平尾氏と続けてコンビの曲を出し、まさに“秘蔵っ子”という感じだった。この当時2人の“親密な仲”がウワサになったものだ。

平尾氏の最初の妻は短大生だったし、二番目の妻で、元歌手の小沢深雪さんも結婚当時は10代だった。結構“若過ぎる女性”が好みで、畑中も『カナダからの手紙』のころは10代だっただけに…とつい邪推してしまう。

そんな“色眼鏡”付きで観たいのが、畑中が何本か主演した懐かしのロマンポルノである。

 

清純派なんて退屈、すぐ卒業しちゃえ

最初“清純派の丸顔カワイコちゃん”で売った彼女だが、平尾氏との蜜月(?)が終わったのか、79年5月に別の音楽家と電撃結婚。ところが翌年1月には早くも離婚。これを期に“清純派”を脱ぎ捨て、同年、勇躍ロマンポルノに挑んだのが『愛の白昼夢』だった。

これが大ヒットして、劇中の挿入歌『後から前から』も話題を呼んだ。その勢いに乗って同年12月に堂々お正月映画として製作されたのが題名ズバリのこの作品である。前置きが長くてすみません。

『愛の白昼夢』ではお嬢さん役で、脱ぎ度もマイルドだったが、今回は“レディース”役だけに思い切りがイイ。昼はアイスクリーム屋で働いているが、夜は暴走族グループのトップ。彼女に好意を持つ若い警官や警察との攻防が描かれるいわば“アクション・ポルノ”だった。

化粧映えする濃いルックス、ぽってりの唇、むちむちボディー、乳輪もワイドな形よいバストは、むしろ“ロマンポルノ向き”と褒めたいほど。“清純派なんて退屈、すぐ卒業しちゃえ”というのがボクの持論だが、彼女はそれを実践してあっぱれ。

今回の“遺産バトル”には当然のごとく彼女は“われ関せず”。若き日の平尾氏との蜜月時代を偲んでいるのだろう。単なるヤジ馬としても、他人様の身内の金銭トラブルを覗くより、葉子ちゃんの若き日のハダカをあらためて覗く方がよっぽど健全と言えよう。

(映画評論家・秋本鉄次)

 

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