迷惑!中国人観光客『世界中で横暴』をネットで強く批判したのは…

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スウェーデンVS中国のいがみ合いが勃発した。事の発端は9月中旬、スウェーデン警察が中国人観光客をホテルから追い出したことだ。

ストックホルムのホテルに予約より1日早く到着した3人の中国人観光客を、ホテルの要請によりスウェーデン警察が強制退去させた。これに怒った中国政府は9月17日、スウェーデン政府に対し抗議した。

「この出来事は中国のソーシャルメディアで広く拡散され、中国外務省の報道官は定例記者会見で、スウェーデンに書簡を送付し、同胞の被害の訴えに関する速やかな説明を求めたと述べたのです。ただ、退去させられた一家がホテルの入り口近くで地面に座り込んで『殺される』、『助けてくれ』と大袈裟に泣き叫んでいる動画が公開されると、中国国民から家族に対して批判の声が。短文投稿サイト微博(ウェイボー)のでは『同じ中国人として恥ずかしい』『本当に腹が立つ。笑いものになって国家を貶めるのはやめてもらいたい』『まるで大きな赤ちゃんだ』との投稿もありました」(在中国日本人会社員)

 

静寂vs騒音

しかし、中国人観光客と現地人との軋轢は、スウェ―デンだけで起こることではない。中国旅行者が訪れる欧州の観光地でさまざまな衝突や不祥事が起きている。

「欧州の観光地にとって、アジアからの団体客は大歓迎ですが、中国旅行者に対してはあまりいい評判を聞かないですね。スイス中央部の有名な観光地、人口8万1000人の『ルツェルン』には、年間約940万人の旅行者が訪れますが、中国人旅行者を含むアジアからの旅行者が圧倒的に多い。観光客密度では、イタリアのベネチアをしのぐ規模です。しかし、静かに本を読み、散策を好むスイス国民にとって、中国人の来訪は騒音以外の何物でもないそう。路上にツバを吐く、土産物屋の会計に際しては順番を無視して割り込んでくるなど、中国人のマナーの悪さは明らかで、ネット上には中国旅行者の不祥事を撮った動画が無数配信されているほどです」(欧州在日本人ジャーナリスト)

中国旅行者のマナー向上には時間が必要だろう。同じアジアの同胞として、中国人旅行者のマナーの悪さを聞くことはあまり気分がよくないことも確かだ。

 

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