ツイッターのある投稿がきっかけで、ある法律関連の専門書が一時的に品切れになるほど人気になっている。
https://twitter.com/univ006/status/1049133733956046848
話題となっている本のタイトルは『SNSをめぐるトラブルと労務管理―事前予防と事後対策・書式付き』。SNSに関するトラブルをどう予防、対処したらいいかが、過去の実例をもとに詳しく解説されており、投稿記事を読んだ人たちからは「これほとんどツイッターばかりじゃん」「“人の振り見てわが振り直せ”ですね」といった感想が続出。もとのツイートは、すでに1万2000件を超えるリツイートがされるほど拡散している。
「この本は、企業の人事や労務担当者などが、SNS上で起きるトラブルをどのように処理したらいいのか、法律の専門家によって詳しく解説されています。一般の人が手に取ることはほとんどないでしょうが、ツイッターで紹介されたことで、一気に話題となりました。実際、過去に起こった“炎上案件”を思い出して、その後、どうなったのか、気になっている人も多かったんでしょうね」(IT系ジャーナリスト)
炎上の果てに命を断つ人も…
ページをめくってみると、そこには過去の炎上案件がぎっしり。コンビニや飲食店でアルバイトの学生店員が悪ふざけをした写真を投稿したといった、一時期ネットを大きく騒がせた事件などの詳細が記載されている。
「厨房の食器洗浄機に入った写真をツイッターに投稿して炎上騒ぎになり、3000万円もの負債を抱えて倒産した蕎麦屋の件などは、まだまだ記憶に新しいでしょう。また、病院の受付嬢から番号で呼ばれたことに腹を立てた岩手県議が、ブログで『ここは刑務所か、名前で呼べ』とクレームを付けた件も掲載。その後、県議は自身のブログに謝罪文を載せ、自殺したそうです」(同・ジャーナリスト)
冷静になって考えれば “やってはダメ”と分かるはずだが、なぜか何度も繰り返され、そのたびに“炎上”してしまうのが、SNS上のトラブル。たとえ悪気がなかったとしても、周囲から批判を受け、炎上、その後仕事を失い、時には命を断つ事態にまで追い込まれた人もいるのだ。
過去の失敗を知り、教訓とするのは大切なことだ。
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