中国でUFOが目撃され、騒動になっている。
中国版ツイッター『微博(ウェイボー)』にアップされた動画を見ると、帯状の奇妙な白い光がゆっくりと空を旋回しながら移動している。中国の広い地域で目撃されたという。
UFOが目撃されたのは10月11日。北京、重慶、山西省、内モンゴルという主に4地域で多くの目撃者が出たようだ。
それぞれの目撃者が「巨大な尾」「人工の光」というタイトルで、2分前後の動画を微博に上げている。
微博のコメント欄の多くは「航空機の痕跡だろう」という意見が占めている。しかし、実際に神秘的な現象を目撃した者たちは「あれはUFOだ」「秘密の軍事実験だ」と主張し、中には「エイリアンが訪問した証拠だ」「国慶節(中国の祝日)をエイリアンが祝っている」と断言する者も。
しかし、アメリカのUFO研究家ナイジェル・ワトソン氏は「UFOではなさそうです。これはロケット打ち上げの痕跡に似ていますね。民間初の宇宙旅行を計画しているスペースX社が打ち上げているロケット『ファルコン9』打ち上げ後に、この映像のような現象が発生しました」と指摘する。
新型ミサイルの極秘実験?
残念ながらUFOではなさそうだ。ところが、この日に中国でロケット打ち上げがあったかというと、全くそのような情報はない。では一体、何なのか。
中国の軍事関係者は「映像を見たところ、新型極超音速ミサイル『DF-ZF』の極秘実験の痕跡だと思います。アメリカの軍事関係者がコードネーム『WU-14』と呼んでいるものです。超音速で大気圏外まで飛んだ後、大気圏内に戻り、超スピードで移動できる上、進路も変えられるため、迎撃が極めて難しい兵器です。人工衛星も空母も破壊できるとされている究極のミサイルです」と明かしている。
果たして真相やいかに。
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