広島カープFA『丸佳浩』が巨人の「25億円超」提示に悩むワケ

(C)Vasyl Shulga / Shutterstock

今年のプロ野球は2年連続でパ・リーグの『ソフトバンクホークス』が見事優勝を飾り、無事に幕を閉じた。

話題の中心は各チームの来季を見据えた戦力構想に移っているが、一番の注目は、何といってもFAの目玉、広島カープ・丸佳浩外野手の動向だろう。すでに、丸自身は権利行使の意向を固めているといわれているが、果たしてこのまま広島に残留するのか、それともウワサされている巨人、ロッテに移籍するのか、ファンもヤキモキしているのではないだろうか。

「広島はすでに4年契約の出来高払いを含め、総額17億円を打診しています。しかし、巨人はそれをさらに上回る25億円、ロッテも20億円規模の資金を用意しているといいます。金額面では勝負にならないでしょうね。また、丸の出身地が千葉ということで、関東圏のチームの方が交渉に有利との見方もありますが、実はそんなに単純な問題ではないのです」(地元紙記者)

かつて広島はFA宣言をした選手には“残留を認めない”ことを基本方針としてきたが、丸に関しては宣言残留を認めることをすでに決定している。この“特例”は、過去に、黒田博樹氏、大竹寛(現巨人)、新井貴浩の3例のみというVIP待遇だ。

「一時は移籍が濃厚といわれていましたが、ここに来てかなり残留方向に揺らいでいるようです。一番の理由は、やはり新井貴浩の存在でしょう。新井は今期限りで引退しますが、選手たちからは絶対的信頼を集めています。かつてはFAで阪神に移籍した新井が再び広島に戻ってきて大活躍し、チームに欠かせない存在になったことは、丸にとっても思うところがあるのではないでしょうか」(同・記者)

 

心残りは日本シリーズ優勝

FA時にフロントに意見を述べるも全く聞き入れてもらえず、涙ながらにアニキ・金本知憲を追って阪神入りした新井だが、最後は8000万円のオファーを蹴り、たった2000万円の年俸で広島に復帰した。その後、カープ3連覇の原動力になり、2016年にはMVPまで獲得したのは、新井の実力もさることながら、過去を水に流し、和解したファンからの力強いサポートがあったからだろう。

「今年広島が日本一になれなかったのも丸の心残りになっているといいます。実際、巨人やロッテに移籍したら、広島以上に優勝は難しくなるでしょう。広島の選手はもともと、給料は安いが育成と団結力で力をつけてきたチームです。高給に甘んじて下位チームでプレイするスタイルを丸自身が望むとは思えませんね。また、どんなに立派な成績を残しても、生え抜き以外は最後まで外様扱いの巨人では、自身を取り巻く環境も決してベストとは言えないでしょう」(同)

かつて広島からFA宣言し移籍した選手は、川口和久、江藤智、大竹寛などがいるが、一方で、かたくなに生涯広島を貫いた前田智徳、緒方孝市、野村謙二郎といった選手がいるのも確か。果たして丸はどちらを選ぶのか。その結果は目前に迫っている

 

【あわせて読みたい】