“エロ危うい”美女に振り回される“Mrビーン”爆笑スパイ映画『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』

配給/アンプラグド 11月9日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国ロードショー
監督/デヴィッド・カー
出演/ローワン・アトキンソン、オルガ・キュリレンコほか

『Mr.ビーン』シリーズなどの人気コメディアン、ローワン・アトキンソンが主演する“大ボケ・スパイアクションコメディー”シリーズ第3弾。相変わらずの大ボケ・ミッションの連打が笑えるのだが、今回の最大の魅力はヒロイン。シリーズ初登場の“美女スパイ”オルガ・キュリレンコに大注目なのだ。

もともとこのシリーズの女優の質は、かの007の“ボンドガール”に勝るとも劣らない。“ジョニーガールズ”と言いたいほど。2作目『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(11年)では『007/ダイ・アナザー・デイ』(02年)のこちらもわがご贔屓の英国パツキン美女ロザムンド・パイクを起用してくれて、ボクはブラボー! と叫んだものだ。そのボンドガールつながりで言えば、このキュリレンコも『007/慰めの報酬』(08年)では筆頭ボンドガールを務めたほど。『その女諜報員アレックス』(15年)でもタフな女スパイを演じ、変態悪役の責め苦にも耐えていた。スパイ映画はもはや、彼女の自分の庭!って感じである。

 

超絶美女のおバカぶりがセクシー

サイバー攻撃により、英国情報機関のスパイ情報が漏洩する事件が起こる。そこで隠居していた大ボケスパイ、ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)がナゼか呼び出され、活動を開始する。彼は、疑惑の豪華ヨットに目を付けるが、船上の謎の美女オフィーリア(オルガ・キュリレンコ)に心奪われてしまい、事態を一層ややこしくしてしまう…。

エロくて危険なニオいをプンプン振りまくキュリレンコ様の勇姿は堂々たるもの。敵のように見せかけて、実は味方なのかどうか、というあたりもミステリアスという“美女スパイ”設定の王道をいくね。真っ赤な胸開きドレスの谷間に、思わず“飛び込み自殺”したくなるほど。それをカメラがなめ回すように追うのだから、たまらない。こんな超絶美女がジョニーのおバカぶりにもトコトン付き合っちゃう。その懐の深さが素晴らし過ぎる。カー・チェイス、ホテルでの駆け引き、油断する相手を暗殺へ、というスパイ映画お約束のシーンでもひたすら珍妙に滑稽にスベリまくる。おバカって感染するのか、キュリレンコ様のドジぶりがいっそセクシー!

おバカ・スパイ映画の金字塔“ジョニー・イングリッシュ”シリーズが継続するのなら、キュリレンコ様もセットで再登板してほしい。

 

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