堕ちた「プロ経営者」原田泳幸氏ベネッセ社長引責辞任

ベネッセは2015年3月期から17年3月期まで、3期連続の減収減益になる見通しで、原田氏はこの責任を取った格好だ。しかし、個人情報漏洩事件のインパクトは、同氏の想定以上に大きかった。

原田氏は、アップルコンピューター(現アップルジャパン)や日本マクドナルドホールディングスなどを高収益に導いた実績のある、プロの経営者だ。2014年6月にベネッセの業績立て直しを託され、会長兼社長に就任した。だが、就任2年で会社を去ることになろうとは夢にも思わなかっただろう。

ベネッセの中核事業の通信講座『進研ゼミ』の会員は、2012年4月まで約400万人で推移していた。しかし、不十分な受験対応や、デジタル教材との競争激化などで、2013年から年間約20万人のペースで減少し始めた。そういう状態のときに起きた情報漏洩事件が追い打ちになり、2015年4月には271万人まで急減。今年4月には243万人まで減少した。

会員数が減少し続けているのは、原田氏が言うように個人情報漏洩事件の影響が大きい。だが、真の原因は“原田改革”の成果が十分に上がっていないからだ。