堕ちた「プロ経営者」原田泳幸氏ベネッセ社長引責辞任

「会員減少を止めるため、ダイレクトメールに依存した新規会員獲得をやめた、『エリアベネッセ』構想を打ち出しましたが、うまくいっていません。これは、全国500カ所の拠点から、社員が直接、潜在顧客に教材の良さなどの説明に出向く構想りでした。しかし、この規模が大幅に縮小され、既存の塾との提携などに代わりました。今年4月から提供している、紙の教材と、タブレットを活用するデジタル教材を組み合わせた、新サービス『進研ゼミプラス』も、当初見込んでいたほど会員を獲得できませんでした」(経済ライター)

ベネッセが、プロの経営者を招聘したことは、原田氏の前にもあった。2003年に、ソニー出身の森本昌義氏が経営陣に加わったが、その4年後の2007年にスキャンダルで辞任をしている。抜本的なベネッセの改革を期待していた創業家2代目の福武總一郎最高顧問は、原田氏を招聘した際に「森本氏を招聘したときとは異なる」としていたが、その原田改革も2年で頓挫した。

バトンを受け継ぐ福原賢一氏(HD社長)と小林仁氏(ベネッセコーポレーション社長)は、原田流を踏襲するのか、それとも新たな改革に挑むのか。いずれにしても、進研ゼミの会員減少を止める手立てに妙案は見当たらない。

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※dekoの風 / PIXTA