『幽霊マンション』が中国の郊外に「続々と建設」されるワケ

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中国の首都、北京市中心部から南西約100キロにある河北省保定市に位置する「雄安」。中国が「千年の大計」と触れ込むこの新都市に、混雑する北京市から首都機能と関係のない産業や施設を移転させる計画を立てた。

「不動産ブームを継続し、成長を維持するという習近平主席の号令一下、わずか1年で高層ビルが乱立しましたが、水の供給が不能であることを早々と露呈しています」(在日中国人ジャーナリスト)

現在、中国のマンション建設ブームは、街の中心部から郊外に進んでいる。同時に、人が住んでいない「幽霊マンション」も増えている。例えば、もともと住んでいた住民とのトラブルが絶えず、転居を余儀なくされたり、逆に昔からの土地を政府が買い上げ、いきなり成金になってしまい散財した揚げ句、首を吊って持ち主もマンションも幽霊になったなど…。あるいは、建設したのはいいが、売れ残り、負債を抱えてトンずらしたケースもある。

「中国は基本、自由に信仰できませんが、大きな寺はあちこちにあります。大きなお寺であれば、その場所はよけてマンションが建設されたりしますが、小さなお寺であれば容赦なく取り壊されたりします。郊外に行けば行くほど墓地もあります。さすがに墓地ともなれば、そのまま取り壊されることはなく、場所を移動しますが、やや強引に墓地を移動するケースもあるようです」(同・ジャーナリスト)

そんな墓地の跡に豪華なマンションが建ち、まずはモデル的に移住してきた家族にこんな話が起きた。

 

幽霊の噂で誰もすまない“幽霊マンション”になる

「このマンションに3組の家族が住みました。すると何やら電気が消えたりするので、最初は新しいマンションにありがちな手抜き工事かと思いましたが、点検しても何も問題はありませんでした。そして電気が無事点いた後、今度はトイレのドアが勝手に開いていたり、夜中に足音がして、ドアの外を見ても誰もいなかったりなど、コワ~い出来事が連日発生して、ついにはその3組の家族は出て行ったそうです」(中国在日本人会社員)

その後、このウワサが広がり、周囲のマンションは完売して入居者がいるにもかかわらず、墓地があった場所に建ったマンションのみに買い手が付かず、マンション会社は倒産、社長は夜逃げ。文字通り“幽霊マンション”となっってしまった。

夜も真っ暗なマンションが、今もまるで墓地のようにそびえ立っているらしい。

 

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