「銀ブラ」の語源は?『世界ふしぎ発見』が“デマ”を正解にする痛恨ミス!

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11月10日に放送された『世界ふしぎ発見!』(TBS系)での1問が、ネット上で物議を醸している。

この日放送されたテーマは「東京スカイツリー パワースポット伝説」。ミステリーハンター・坂本三佳が建設技術や近隣施設を紹介し、スカイツリーにまつわるさまざまなウワサの検証も行なっていった。

坂本はVTR内で、スカイツリーが皇居や明治神宮といった都内のパワースポットを結ぶ線上に立っていることを解説。そして1問目には、同じく東京を代表する街・銀座に関して、「『銀ブラ』の語源は『銀座をブラブラすること』と、もう1つは何?」という問題が出された。

 

辞書では明確に否定されている「珍説」

語源は、「銀ブラ」という言葉が生まれた大正時代にオシャレだった行動に由来しているそうだが、回答者は一様に頭を悩ませて困惑。その後、VTRにより「銀座の老舗喫茶店『カフェーパウリスタ』でブラジルコーヒーを飲むこと」だと明かされた。正解者はお笑いコンビ『Take2』の東貴博のみであった。

しかし、どうやらこの解答はウソだという。

「『銀ブラ』という言葉は辞書にも載っており、『銀座をブラブラと散歩すること』という意味だと記載されています。しかし『銀座でブラジルコーヒーを飲むこと』という説に関しては、『三省堂国語辞典』が《『銀座でブラジルコーヒーを飲むことだった』という説はあやまり》と明確に否定。番組が正解とした説に根拠はありません」(国語学者)

ツイッターでも番組に対する疑問は続出し、

《ブラジルコーヒー説は完全なるガセです》
《ブラジルコーヒー説はこの15年ぐらいの間にいきなり出てきた新しい説だよ》
《こんなネット発信のガセをクイズにするなんてヤバいだろ》
《この説は、この店の宣伝でしかない!》
《まーた、パウリスタが「銀ブラ」のウソ語源を広めようとしとる》

などといった声が。

『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明氏は、2014年に自身のツイッターで、

《『三省堂国語辞典』では「銀ぶら」は〈東京の銀座通りをぶらぶら散歩すること〉と説明。「銀座でブラジルコーヒー」説を誤りとしています。「ブラジル」説は商業的に宣伝されだしたもので、古い文献にはありません(あるように宣伝しているが、誤り)》

と言い切っている。

長年続く格調の高い番組だからこそ“たった1問の誤り”とはしないでほしいものだ。

 

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