火星に原始人による古代文明の痕跡が発見されたと話題になっている。
これは『火星』の探査ローバー『キュリオシティ』から送られてきた画像を無加工のまま、『NASA』(アメリカ航空宇宙局)が公式ホームページで掲載しているものだが、右上の白い矢印の部分を見て頂こう。なんと『折りたたみナイフ』そっくりの物体が写っているではないか!
ただし刃渡りを測ってみると30センチほど、柄の部分まで入れると60センチぐらいになる。これは人間が持つポケットナイフとしては少し大き過ぎる気がするし、折れた刃はどう見ても金属だとは思えない。つまり刃と柄が縦に繋がる仕組みの「石器製の刀」が途中で折れ、このような形になったとは考えられないだろうか? 次にこちらを見て頂こう。
こちらの画像をよく観察すると下の方に「石器を作っていたと思われる痕跡」があるのだ!
まず「オレンジの枠」の付近にある平たい石版を「白い矢印」の先にあるような棒状に叩き割り、「青い枠」の中にある『砥石』で研げば、先にご紹介した石器製の刀に仕上がらないだろうか? 更にオレンジの枠の上部には尖った『矢じり』のような小さい石器も確認でき、『槍』が作られていた可能性もある。
火星には原始人が繁栄していた?
考古学者によれば3万年ほど前の『古代人』が制作した『磨製石器』の切れ味は「金属製の包丁にも劣らない」といわれている。つまりここで作られた石器類は狩猟用や護身用として、十分な実用性があったはずだ。またこの記事でご紹介したが、火星では「馬のような草食動物の化石」も発見されている。とすれば…?
もしかすると古代の火星では地球と同じような『サバンナ』が広がり、『原始人』が草原を駆け回り、槍を投げて動物を仕留め、刀で肉を切り裂き、火であぶるという、ダイナミックな『サバイバル』が、そこらじゅうで繰り広げられていたのかも知れない。
【画像】
Vadim Sadovski / Shutterstock