中国人の抗生物質の過剰摂取と爆買いされる日本製漢方薬

上海で就学児童を対象に同地の復旦大学が行った調査によると、被験者約500人の8割から、少なくとも1種類の抗生物質が検出され、およそ1/3の児童からは複数検出されたと、中国の地元メディアが報じた。

「今回の調査では、畜産用の物質を含む21種類の抗生物質が検出されています。肉や魚などの食物から摂取した可能性もありますが、抗生物質に対する過剰な“信仰”が広く浸透しているのは間違いありません」(日本在中国人ジャーナリスト)

世界保健機関(WHO)が昨年11月にまとめた報告書によると、中国人の約2/3が、抗生物質は風邪とインフルエンザの治療に有効だと考えており、残り1/3は頭痛にも効くと信じている。

「中国の政府系ニュースサイトによると、2013年に同国で使用された抗生物質の量は16万2000tで、これは全世界の使用量のほぼ半分に匹敵する。また5万t以上が土壌や河川に放出されている。まさに抗生物質汚染超大国です」(同)

一方、中国由来の漢方薬はどうか。中国以外の世界の中国医薬市場では、日本製がシェアの80%を占め、中国製はわずか5%にとどまっている。つまり国内消費は高いわけだ。ではなぜ、自国内製の漢方薬の消費シェアが低いのか。