動画配信サービス『Netflix』で2019年夏配信予定の聖闘士星矢シリーズ最新作『聖闘士星矢: Knights of the Zodiac』。主要キャラクター“アンドロメダ星座の瞬”の性別が女性に変更されたことで、思わぬ批判を浴びることになった。
公開されているYou Tubeのティーザー予告には、「瞬は女じゃない」「これは少年漫画だろ! なんで女に替えるんだ」など、否定的な意見が寄せられ、「低評価」の意見が多数を占めている状態だ。
脚本を担当するEugene Son氏は自身のツイッターで「青銅聖闘士が全員男性であるという点には引っ掛かりを覚えた」とコメントしているが、世界中のアニメファンからキャラ改変に非難ゴウゴウだ。
「男女平等の現代において、アニメの戦士の中にも女性を含めた方がいいだろうという意図が働いたのでしょうね。昔から戦隊モノにも女性メンバーが入っているため、違和感がないだろうと判断したのかもしれません。しかし、聖闘士星矢といえば、男性よりも女性に大人気の作品。この改変に怒っているのは、気を使ったはずの女性ですから、とてつもないマヌケですよ」(アニメ雑誌記者)
女性ファン全てが『瞬』押しだというのに
SNS上では、
《聖闘士星矢のファンの7割は女性で、そのすべてが瞬のファンなんだから暴動が起きるぞ》
《女性に替えることで、いろいろ設定が破綻する部分もあるんだが、どうするんだろう》
《聖闘士星矢の改変は男性ファンより、女性(腐女子)ファンの方がブチギレ案件だろうな》
など、ほとんどが女性化に反対する意見ばかりだ。
「Netflixは全世界で配信していますから、ジェンダー問題にはシビアにならざるを得ません。とはいえ、この改変は世界中で大不評。脚本家やプロデューサーが『聖闘士星矢』の人気を見くびっていたとしか思えませんね。こんな二次創作のような作品、ファンでも見ることをためらうでしょう」(同・記者)
先日、放送された人気アニメ『プリキュア』(テレビ朝日系)シリーズの第15弾『HUGっと!プリキュア』では、初の男の子プリキュアが登場し話題になった。2004年にスタートした同シリーズで、男の子が登場したのは初めてとあって、“女児アニメがジェンダーに配慮している”とネット上では賛否両論となった。ただし、これは過去のプリキュアが男の子に性転換されたわけではない。
長年のファンにとっては、アニメのキャラクターは現実の役者と同じようにリアリティを持った存在だ。それを勝手に性転換されては怒るのも無理はない。
女性戦士が必用ならば、新しいキャラを設定すれば良かったのに。
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