三浦萌と三上博史の“デリヘル・プレイ”がエロ過ぎる!

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『LOVE HOTELに於ける情事とPLANの涯て』

配給/HIGH BLOW CINEMA 1月18日よりテアトル新宿ほかで全国公開
監督/宅間孝行
出演/三上博史、酒井若菜、浪岡一喜、三浦萌、柴田理恵ほか

ラブホテルを舞台に、ワンシチュエーションでカメラは回しっぱなし、という実験的な手法で見せる作品だが、決して頭でっかちじゃない。堂々の“R-15指定”はエロてんこ盛り。

『あいあい傘』(17年)などヒューマン調の宅間孝行監督がガラリとスタイルを変え、“クソ男とクソ女”しか出てこない映画に挑むとは、頼もしい。14年ぶりの主演となった三上博史も、往年のトレンディー俳優のイメージをかなぐり捨てて“ゲス野郎”を熱演しているのが何より。

歌舞伎町のラブホテル。警察官の間宮(三上博史)はビデオカメラをセットして、勤務中にもかかわらず、なじみのデリヘル嬢の麗華(三浦萌)とお楽しみ中。そこに間宮の妻で女性警官の詩織(酒井若菜)が怒り心頭で踏み込んでくる。取り乱した間宮が銃で麗華を撃ってしまい、死体処理のためヤクの売人ウォン(浪岡一喜)を呼ぶことになるが…。

「今日は時間がないからショートで…」と寸暇を惜しんで“ラブホ・デリヘル・プレイ”を楽しむ不良警官を三上が熱演する。公金を横領していて、デリヘル嬢に弱みを握られているあたりが情けないが、ヤることはしっかりヤる。AV見ながら、AVと同じプレイをするのが趣味みたいで、実はいるんだろうな、こういうポリスって。相手役の三浦萌のおっぱいをナメ倒す三上のスケベヒゲが効果的だ。ローションを彼女の体に塗りたくって交わりを楽しむあたり、スケベに年季が入っております。

 

登場人物が全員クソでゲス

こうして警察官、その妻の婦警、デリヘル嬢、死体処理人ら、役者がそろって始まる“密室ゲーム”は、全員が“弱みを握り、握られ”状態で、脅し合い、居直り合う。そのパワー・バランスが絶妙で面白い。もはや混沌というより大混乱という様相を呈している。女優陣では酒井若菜が、脱ぎまくりの三浦萌に対して露出は控え目ながら、婦警の衣装のまま「コレの方が興奮するから」ということでズッコンズッコン始めたりする。「最低野郎!」、「頭の中は〇〇だけのクソ女!」、「ヤク中ビッチ!」など罵詈雑言が飛び交う。ウソだらけ、騙しまみれの愛憎欲望絵図はラストのオチも効いていて、ボクは大いに楽しめた。

ほぼカットを割らない密室劇仕様が鬱陶しい、という人もあろうが、ボクは途中からなじんで気にならかった。登場人物が全員クソでゲスという映画は基本的に好き、という人にぜひお勧めしたい。

 

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Expensive / Shutterstock

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