3月10日に『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)が放送され、『霜降り明星』の粗品が優勝、史上初の『M-1グランプリ』との2冠を達成した。若くして栄光をつかんだ26歳に祝福の声が飛んだ一方で、M-1同様に採点方法に不満を漏らす視聴者が続出。主催の吉本興業にも批判の矛先が向いた。
R-1の採点方法は、6人の審査員が1人当たり3票、計18票を「面白い」と思った芸人に配分していく方式。最も多くの票を獲得した芸人が勝利する方式だった。
予選も決勝も同票…投票の審査員数で優劣を決定
粗品は4人グループで争う予選で、『おいでやす』の小田と同じ6票を獲得。同票の場合は、6人の審査員のうち、より多くの〝人数〟から票を受けていたものが勝ちとするルールのため、粗品が決勝進出を果たした。
・『おいでやす』小田:桂文枝から2票、関根勤から2票、久本雅美から2票で、「3人・6票」
・『霜降り明星』粗品:桂文枝から1票、渡辺正行から2票、陣内智則から1票、友近から2票で、「4人・6票」
決勝でも粗品は、『セルライトスパ』の大須賀健剛とまたもや同票に。しかし5人(渡辺正行、友近、陣内智則、久本雅美、関根勤)が投票した粗品の優勝となった。
予選で同票ながら脱落した『おいでやす』の小田は、「なんでやー!」と不満げな表情。予選、決勝とも同票になったと分かった瞬間は誰が勝利したのか分からず、会場が静まりかえる場面が見られた。以前から採用されていた採点方式だったが、視聴者からは疑問の声が出ている。
《非常にレベルが高いR-1だったからこそ、採点システムが残念》
《同点の場合入れた人が多い人が勝ちっておかしくないか? 1人1票にしたら負けることになるよね》
《あの採点方式は良くないなぁとは思う、露骨に好みが出過ぎる》
《2点以上入れた審査員の多い方が勝ちが正解の気がする》
また、吉本所属の粗品の優勝に不満を漏らす声も一定程度あり
《吉本のゴリ押しって言われても仕方がない》
《霜降り明星はゴリ押しだな吉本は》
《結局吉本のためのR-1じゃん》
などといった「吉本批判」も続出。審査員が「主催の吉本に所属する芸人をひいきしている」との声も出た。
M-1の審査員批判騒動のような事態に発展しなければいいのだが。
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