体操パワハラの余波!? メダル候補・村上茉愛が“留年”の裏事情

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昨年、体操界に激震が走ったパワハラ騒動。先ごろ、告発された日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長と塚原光男副会長の夫妻について、協会は懲罰対象となるようなパワハラはなかったと認定し、職務停止解除を決定した。

しかし、この騒動はまだ終わっていない――。

体操女子の注目選手、村上茉愛がこの春、日本体育大学を卒業する。だが〝就職先〟はナシ。企業2社がサポートしていくが、練習拠点は在学中と変わらず日体大になるという。

「昨春、大学を卒業した短距離走の桐生祥秀は練習拠点の1つとして、在籍していた東洋大学を使っています。大学生アスリートは引退後のことも考え、企業に就職するのが一般的ですが、東京五輪が目前に迫っているため、今年に限っては『競技に集中すること』を決めた学生アスリートもいないわけではありません」(スポーツ協会詰め記者)

村上の場合もそうなのかと言えば、少し違うという。

「日体大は村上の卒業に合わせるように、『日体クラブ』なる体操競技の組織を立ち上げました。学内では学友会(卒業生、職員を含めたサークル)となっています。村上はその日体クラブに籍を置く選手となります」(同・記者)

 

塚原夫妻の『力』はいまだ衰えず!?

これは〝留年〟と同じではないのか。どうやらこれには、灰色決着となったパワハラ騒動と、その関連で明らかになった朝日生命体操クラブと日体大派閥の政争も影響しているようだ。

「トップクラスの選手が練習するには、それなりの施設が必要です。高校、大学ならまだしも、それだけの練習環境を持つ企業は決して多くありません」(スポーツ紙記者)

社会人選手や学校部活動以外でオリンピックを目指す選手は、当然、練習環境の整った企業やクラブに所属しなければならない。朝日生命クラブ以外で、トップアスリートに対応できるクラブは少ない。

エリートアカデミーの施設もあるが、こちらも塚原夫妻の息が掛かっている。両名と対峙する日体大の一派とすれば、「村上を近づけたくなかった」というのが周囲の一致した見方だ。

「宮川紗江選手の一件がとりあえずの決着となりました。塚原夫妻の発言力はいまだ衰えていません」(同・記者)

むしろ体操協会内における覇権争いは、これからが本番のようだ。

 

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