金正恩・党委員長の『実妹』への“ただならぬ関係”と執着ぶりとは

金正恩 

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

去る3月12日、北朝鮮の国会に相当する最高人民会議に当選した687人の名前が発表されたが、その中に金正恩・党委員長の実妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長の名もあった。

「与正氏の第1副部長という肩書は、日本で言えば、事務次官か官房長クラスに匹敵します。そして、彼女が党内で籍を置いているのは、思想教育や宣伝活動を統括する『宣伝扇動部』のようです。部長の朴光浩(パク・クァンホ)は、病気のためか長らく姿を現していませんから、与正氏が実質的なトップとみられています」(北朝鮮ウオッチャー)

第2回の米朝会談では、正恩氏に同行してハノイ入りした「側近11人組」の1人として与正氏も入っていたが、会談の失敗で詰め腹を斬らされることが絶対にないのは、11人の中で与正氏くらいのものだろう。

揺るぎない“兄妹の結束”

「与正氏は正恩氏の〝パーティー狂い〟をいさめたり、政策についても厳しい助言をしたりしているとの説もあります。そもそも2人の実母である高英姫(コ・ヨンヒ)が大阪出身の在日朝鮮人であるため、母親の親戚はほとんど北朝鮮国内におらず、そのため頼れる人がいません。権力維持のためには兄妹の結束がまず重要なのです。実際、正恩氏の妹への執着ぶりは異常なほどで、例えば2015年5月には、彼女の学生時代の同級生十数人が勤務先の平壌の中央機関から一斉に姿を消すという事件がありました。全員が地方に追放されたことが明らかになり、そのことを知った与正氏は相当落ち込んだといわれています」(同・ウオッチャー)

どうやら友人たちは「与正さんと同級生だった」程度の〝情報漏洩〟をしただけらしいのだが、これが党中央に報告されると、「最高尊厳の同級生であることを軽々しく吹聴するのはけしからん」と見なされたのだ。

その後の兄妹の〝密着ぶり〟を見るに、「お兄ちゃんを許さない!」とはならなかったのだろう。とにかく北朝鮮で安全に暮らすには口を開かないことが第一だ。

 

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