90年代に大活躍! WANDS、DEEN…『ビーイングバンド』の現在

(C)Roman Voloshyn / Shutterstock

平成初期となる1990年代初頭、音楽界には〝ビーイングブーム〟が到来。直前に起きた「バンドブーム」と後の「小室ブーム」に挟まれる形で、『ZARD』や大黒摩季といった『ビーイング』所属アーティストがヒットチャートを独占していた。

「ビーイング」には他にも『B’z』など、その後も大ヒット曲を連発したアーティストがいた一方、このときのブームで消えてしまった者も少なくない。『ZYYG』『MANISH』『REV』『KIX-S』などが代表的で、93年のデビュー曲『このまま君だけを奪い去りたい』がいきなりミリオンヒットした『DEEN』もここに数えられるだろう。

翌年のファーストアルバムも150万枚超の大ヒットを記録した「DEEN」だが、96年以降は新曲がトップ10入りできない状況に。2003年には7年ぶりとなるトップ10入りを果たしたが、同年「ビーイング」から離脱してしまった。

その後はメンバーの脱退もあり、現在残っているのは2名だけ。しかしファン向けに手堅い活動を展開しており、昨年にはデビュー25周年ライブを日本武道館で成功させている。

 

あの〝国民的大スター〟とのコラボも

今も武道館を埋めている「DEEN」に対し、解散してしまったビーイングアーティストも多い。

『ドラゴンボールGT』(フジテレビ系)のオープニング『DAN DAN 心魅かれてく』を代表曲に持つ『FIELD OF VIEW』は02年に解散。しかし、10年後の12年、かつて人気を博したビーイングアーティストが終結したライブツアー『BEING LEGEND LIVE TOUR 2012』にて、フルメンバーではないものの限定再復活を果たしている。

同ライブでは「DAN DAN――」を含む往年のヒット曲が久々に生で披露され、ファンも懐かしさに歓喜していた。

中山美穂とコラボした『世界中の誰よりきっと』や、アラフォー世代のカラオケの定番『世界が終わるまでは…』が大ヒットした『WANDS』も2000年に解散している。元メンバーはそれぞれの道を歩んでいるが、中でも97年に脱退した上杉昇は、ロックバンド『猫騙』でネイティブアメリカンの格好で歌う姿が話題になった。

もともと、ロックを追及したいと方向性の違いで抜けたこともあり、『週刊プレイボーイ』のインタビューでは「今でもWANDSとして見られているのは結構ショック」「いまだに中山美穂とコラボして売れた奴ってバカにされる」などと語っている。

「WANDS」は中山以外にも「ZARD」や「REV」とコラボしており、93年発売の『果てしない夢を』では日本テレビ系プロ野球中継のテーマソングを担当。そして、同楽曲はタイアップの関係から、何と当時の読売ジャイアンツ監督・長嶋茂雄がコーラスに参加している。アーティスト名は『ZYYG,REV,ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄』と何ともカオス。長嶋のコーラスも枯れた声で収録されており、当時の勢いに乗って〝混ぜるな危険〟をやってしまったことが感じられる珍妙な1曲だ。

〝勢い〟とはいろいろな意味で恐ろしいものである。

 

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