お手軽『退社代行サービス』の裏に潜む“詐欺まがい”のトラブル集

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最近は、会社を辞める際に『退職代行サービス』を利用する人が増えているが、急拡大の裏で業者の乱立によるトラブルが続出しているという。

同サービスは、会社を辞めたいと思っているのに申し出る勇気がない人や、辞表を提出したのに会社から激しい引き留めにあっている人に代わって、会社側に〝退職の意向〟を伝えてくれるサービス。昨年末から話題になりニュースで取り上げられるようになると、雨後のたけのこのように業者が急増。同時にあちこちでトラブルが起きているようだ。

Hさん(29)は、今年3月にある業者に依頼して、5年ほど務めた会社を辞めるため、サービスを依頼したという。本来であれば自分で辞表を提出するつもりだったというが、業務を担当する人間がHさんしかいないという理由で猛烈な引き留めにあったため、代行を頼むしかないと決意したそうだ。

「結論から言うと、会社から損害賠償請求の訴えを起こされました。業者に代行を依頼して円満退社できたと安心していたのですが、私の知らないところで、会社とモメていたようです。業者に文句を言うと『では弁護士を紹介します』と新たに金を請求されました。最初からメールなどで済ませるだけの悪徳業者だったんです」

代行サービスに依頼したがために、余計なトラブルを招いてしまったのだ。

 

業者選びは慎重に

退職代行サービスには、きちんと弁護士が業務に当たる業者と弁護士資格のない人間が運営する業者がある。弁護士のいない業者の場合は、単に会社に辞意を伝えるだけで、未払いの残業代など退職に関する細かい手続きなどは一切行わないので注意が必要だ。また、Hさんのように、メールやラインなどで辞表を伝えただけで、その後、一切のやり取りをせず、依頼者の知らないところで大きなトラブルに発展してしまうケースも少なくないという。

「最近は女性の依頼者に対して、相談に乗るふりをして酒の席に誘ったり、体の関係を求めてくる闇業者もいます。女性もスムーズに事が運ぶならと応じてしまう人も少なくありません。中にはホテルに行ったあと、一切の連絡を断ってしまったケースもあります。代行サービスに見せかけた詐欺と言っていいでしょう。女性は特に注意が必要です」(全国紙記者)

もともと、自分でハッキリと辞意を伝えられない人が利用するサービスだけに、少々疑問を感じても、そのまま何も言えず、気が付いたらトラブルになっていたという人も多い。

上手に利用すれば便利なサービスだが、基本的には自分自身で辞意を伝えた方がいいのは間違いないだろう。

 

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