黄信号!羽生結弦“サポートチーム”の分裂を招いた「秘話」出版

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フィギュアスケートの羽生結弦は、テニスの大坂なおみを見習ったのだろうか。大坂は「蜜月関係」「名コンビ」とも言われ、自身をトップに引き上げてくれた専属コーチとの契約を解除した。羽生もそんな決断を下したのかもしれない。

「羽生を支えてきたスタッフはたくさんいます。コーチのブライアン・オーサー氏は有名ですが、10代のころから二人三脚の関係にあった裏方さんも少なくありません」(スポーツ協会詰め記者)

そんな長く羽生を支えてきた裏方の1人が、今季途中から姿を見せなくなったという。

「羽生の信頼するトレーナーの1人です。少年時代から何かあると治療してもらい、世界に羽ばたいた後も羽生を支えてきた関係だと聞いています。実際に開業もしている整骨医さんなのですが…」(同・記者)

その整骨医は、知る人ぞ知る名医だそうだ。少年時代に負傷した羽生を診たのがきっかけで、その信頼関係は「世界の羽生」になった後も続いていた。

 

幻となった“羽生本”

ところが、である。その「長く、少年時代から羽生を知る人物」として、大手出版社から〝羽生本〟の執筆を依頼された。初めは断っていたが、羽生の素晴らしさ、真の素顔を伝えたいとする企画に賛同。関係者によれば、「約1年を要して製作された」とのことだから、整骨医は平昌冬季五輪の前後に筆を持ったのだろう。

いざ、原稿チェックとなったときだった。日本スケート連盟や、書籍内に登場するオーサー氏などの著名人の肖像権を管理する会社から「待った」がかかったのだ。そう、無許可である。

「その羽生本はお蔵入りとなりました。制作過程で頓挫しなかったので、おそらく羽生自身は信頼する整骨医さんが作るので快諾していたのだと思います。手続き上のミスですね」(出版関係者)

その整骨医の姿が会場から消えたのは、羽生本のためなのか…。羽生は右足首を続けて負傷したことで、整骨医ではなく、医者のサポートが必要となり、一時的にサポートチームの編成を変えたのかもしれない。

トップアスリートは目標に応じて、トレーナーやコーチを変える。世界の羽生である以上、リンクを下りた後も考えなければならないことがたくさんあるようだ。

 

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