専業主夫を「無職」扱い?『シンソウ坂上』の“浅い表現”に違和感ジワリ

坂上忍 

(C)まいじつ

『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)6月27日放送分の内容に批判が集まっている。元TBSアナウンサーの小島慶子に密着したが、番組サイドは彼女の夫について「無職」「専業主夫にならざるを得なかった」など、ネガティブとも受け取られかねない表現を繰り返した。これに男女問わず「無職、主夫がそんなに悪いのか」などの違和感が多く示された。

この日の放送は、芸能人の海外移住事情を紹介する内容。オーストラリア西部のパースを訪れたスタッフは小島と合流した。小島はパース生まれで、3歳まで同地で過ごしたそう。パースの邸宅の賃料は、小島が東京に借りている「一人暮らし用の都心のすごく便利なところ」「セキュリティーのいいワンルームマンション」よりも安いそうだ。

 

「主夫」をネガティブに表現「専業主夫でもいいだろう」

VTRの触れ込みは「夫は無職…妻は日本へ出稼ぎ!」。夫は無職で無収入、妻で母でもある小島が自ら一家の家計を支えている姿を描いた。夫はテレビディレクターだったが、2013年に仕事に疑問を感じ退職、翌年にオーストラリアに移住した。番組サイドは「無職で専業主夫状態の夫」と繰り返し紹介していた。

2人の子供を育てながら、小島は月の半分以上を日本で過ごし、講演、執筆などをこなしながら一家を養っているという。夫は顔を隠す形でVTRに登場。小島は「夫が仕事をしていなければどんなことができるかな、と考えた結果」と、日本以外の場所でも生活できるとポジティブに捉え、移住を決めたとしていた。生活の苦しさを口にする場面もあった小島だが「(子供たちは)よく育っている」「夫が子供に寄り添ってくれて…」などと、家族への愛を口にしていた。

放送後、視聴者からは小島を称える声が続出した。ただ、夫が「無職」「専業主夫にならざるを得なかった」などと繰り返し表現した番組サイドには、多くの批判の声も漏れている。

《何度も「無職の夫」って連呼するの不愉快でしかない。専業主夫でいいじゃん。家事労働は働くことにならないの?》
《逆だったら「妻が無職。夫が出稼ぎ!」って書くのか》
《専業主夫も専業主婦も無職じゃないです。無職って表現は心が痛いです》
《結婚して妻が仕事してないのは専業主婦で、夫が仕事してないは無職って言われちゃうのって何だか……》

男性の育児休暇取得が法制化される動きもある。「主夫」は悪いものと受け取られかねない表現は、やはり浅過ぎたかもしれない。

 

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