美熟女優・筒井真理子“完脱ぎヘアヌード”が圧巻のサスペンス映画『よこがお』

よこがお 

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『よこがお』

配給/KADOKAWA 角川シネマ有楽町ほかにて全国公開
監督/深田晃司
出演/筒井真理子、市川実日子、池松壮亮、須藤蓮、吹越満ほか

今年の初夏は〝熟女繚乱〟と言うべきか。6月には、あの浅田美代子が〝立ちバック〟で悶えた『エリカ38』がヒットしたが、それ以上のインパクトと呼べるのが〝筒井真理子ヘアヌード再び〟のこの新作である。彼女はすでにロマンポルノ・リブート作『ANTI PORNO アンチポルノ』(17年)で、初脱ぎ&ヘアの実績がある。あの衝撃から2年余でもう一度、とは快挙! と呼びたい。

評判の良い訪問看護士・市子(筒井真理子)は、訪問先の女子中学生失踪事件を発端に自分の将来を台なしにされてしまう。仕事も婚約者も失った彼女は、この事態を招いた訪問先の長女・基子(市川実日子)に復讐を誓う。基子の恋人の美容師青年・米田(池松壮亮)の前に〝リサ〟という名で偶然を装い、近づくのだった…。

一種の復讐サスペンスだが、市子にレズ的な興味を持つ基子、という設定がキモでもある。基子を演じる市川は、こういう歪んだ役を演じると天下一品。筒井との密やかな火花、女の葛藤、嫉妬、報復は見どころだろう。憎い相手の恋人に近づいて寝取り、破綻に追い込もうとするあたりは、女性ならではの復讐法なのか…。

 

〝人間の複雑な多面性〟を描く

熟女ファンの男性は、もっぱら筒井の大胆シーンに目を奪われるはず。まずは面妖な〝押し入れ対面座位〟。池松とベッドをともにする筒井のトラウマは、幼児期に子供同士で押し入れに隠れ、裸体を見せ合った記憶なのだ。狭い押し入れでセックスするイメージショットの中、相手男性は池松のようにも映るが、どこか人工的でよく分からない。ここでは胸は見えないが、激しい対面座位で悶える筒井の熟女美全裸が味わえる。これに続く〝覗き見的ヘアヌード〟シーンは、まだ火照りの残る体を冷まそうとするのか、アンニュイを漂わせ、明けっ放しの窓、ベランダ越しに潔いほどの露出度で迫る。そこで見え隠れす〝絶品ヘア〟は、後光が差しているかのよう。引きのカメラは、まるで〝覗き見〟している錯覚に陥るはず。

深田監督は自作の『淵に立つ』(16年)で毎日映画コンクール女優主演賞に輝いた彼女の授賞式にて、筒井の横顔があまりに美しく、それをヒントにこのオリジナル脚本を考えたという。〝よこがお〟は美しくても、それは半分しか見えていないこと。〝人間の複雑な多面性〟を描く、とのテーマに得心した次第。それもこれも筒井の類い稀なる〝よこがお〟があらばこそ。女優の肉体パーツはあらゆるイマジネーションを生む、という証拠ではないか

 

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Denis Petrov / Shutterstock

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