テレビ局・編プロでも!? トンデモ過ぎるパワハラ・ブラック企業体験談…

(C)Kaspars Grinvalds / Shutterstock 

テレビ朝日系の情報番組『大下容子 ワイド!スクランブル』の制作現場で起きているハラスメント事情が、ネット上で話題となっている。

写真週刊誌『FLASH』のWEB版『Smart FLASH』が8月6日に配信した記事によると、同番組の裏では古くからのパワハラ体質がはびこり、元ADの女性いわく「パワハラ天国」なのだそう。ディレクターからは「死ねよ」「ぶっ殺す」などといった物騒な言葉が日常的に飛び交い、「ADがすぐやめる、業界で一番パワハラがひどい番組だ」とまで言われていたのだという。

どうやらメディアの制作現場は、パワハラの温床となる土壌が育っているようだ。都内にある編集プロダクションに勤めていたHさんに話を聞いてみた。

「現在、私はあるWebメディアの編集部に勤めていますが、前職の編プロでは当然のようにパワハラが横行していました。社長の完全独裁がまかり通っており、残業代がないどころか有給もなし。劣悪な労働環境にもかかわらず、社長の説教という名のサービス残業を社員が毎日こなしているのが日常でした。PCの起動時間を保管していたため、退職後にすぐ内容証明付きで残業代を請求しましたね」(元編プロ社員Hさん)

ストレスの多い現代人に清涼剤のような小ネタを提供してくれる編プロだが、その文章は社員たちの血の涙がインクとなっていたようだ。

 

今すぐ逃げ出せ!

他にはこんな体験談も…。

「私の働いていた編プロでは、編集長と話すときの〝反応〟について厳しく指導されました。何かミスを指摘されたときに『すいません』と口にすると、すかさず罵声が飛んできます。編集長にお咎めを受けた際は頭を抱え、『うわぁ~! やってしまいましたぁ~!』と大きな声で自分の非を口に出して認めなければいけないルールがあったのです。冗談のように聞こえるかもしれませんが、これは本当にあった話です。私が感染症にかかってボロボロの状態で働くことを強いられているときにも、編集長からはそういった反応を求められ、すぐに会社を辞める決意をしました」(元編プロアルバイト)

編プロは文章のプロフェッショナルが集う場だと思われているが、演技力を身に付けることも可能な様子。他にも、「社長・編集長に問題がある」というケースが非常に多いようで…。

「私の昔の職場では、社員やアルバイト同士の仲が非常に良かったのですが、社長の性格が捻じ曲がっていたために離職率が恐ろしく高かったです。どれだけ長く勤めていた社員でも、退職の意思を告げた途端に社長から陰湿な嫌がらせを受けていました。退職者の多かった月に遅刻をした社員が、『お前もあいつらのグルなんだろう』と大声で叱られたことも。つい先日、社長の側近ポジションにいた優秀な人間が退職したそうですが、いつものように『アイツは昔から態度が気に食わなかった』『あんな奴がいなくなっても痛くも痒くもない』など強がりを言っていると思います」(元編プロ社員)

どうやら社員が退職するときの〝反応〟で、役職者の器がある程度測れるようだ。今回の話によると、他にも「あいつは野菜が食べられないから人間としてレベルが低い」といったように、個人の趣味嗜好に口を出すという奇想天外なパワハラも存在するという。

これまでの自分の〝反応〟に心当たりがある社長・編集長は一度、社員たちの前で頭を抱えて「うわぁ~! やってしまいましたぁ~!」と謝罪した方が良いかもしれない。

 

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