米津玄師『パプリカ』は“原爆”に関する歌だった? 裏テーマに驚愕…

米津玄師 

画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

2018年の『NHK紅白歌合戦』で子どもユニット『Foorin』が披露した、米津玄師作詞作曲の『パプリカ』。同曲を米津がセルフカバーしたMVが9日、自身のYouTubeチャンネルにて公開された。〝しっとり系〟にリミックスされた米津バージョンを聴き、ネットでは「子供ver.のじゃぜんぜん気付かなかった」「考察しどころが沢山ありすぎる」などと新たな〝曲の解釈〟に反響が寄せられているようだ。

米津が歌う〝大人の『パプリカ』〟の反響は凄まじく、公開から5日経たないうちに再生数1000万回を突破。もともと同曲は、2020年とその先に向けて頑張っているすべての人たちを応援するプロジェクトの曲として、昨年7月に発表。子どもたちを中心に、人気に火が付き、年末の「紅白」にも出場を果たした。今年の8月から『みんなのうた』(NHK)に採用され、フルサイズでの公開を熱望する声が多くあがるなか、ついに9日MVが公開された。

MVの映像は、「Foorin」のジャケットを描いた加藤隆氏が担当。大人になった〝僕〟が、幼少期に出会った〝風の子〟との思い出を回想するストーリーで、夏の風物詩である打ち上げ花火や風鈴など、日本の情景がふんだんに描かれている。

「このMV公開後、たちまち赤いマントをつけた謎の少女〝風の子〟について考察がはじまりました。結論から言うと、この風の子は〝原子爆弾で亡くなった子ども〟なのではないかという説が有力視されています。まず、パプリカの花言葉の一つに〝君を忘れない〟という意味があります。また、動画投稿日の8月9日は長崎市への原子爆弾投下の日。MVの冒頭で、〝大人〟の僕が歩く姿が映され、歌いだしとともに〝子ども〟の姿に返り走り出す。その後、風の子と乗っていた空のブランコから降りるとき、風の子は両手を上にあげ、バンザイのようなポーズに。このポーズは広島市にある『原爆の子の像』と酷似しています。しかもこのシーンでは、風の子の周りに無数の鶴が飛び立っており、原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんの千羽鶴のエピソードを彷彿とさせますね」(音楽誌ライター)

 

反戦と平和を願う思い

そして曲が2番に入り、縁側で涼む家族の元に風の子がやってくるシーンでは、僕や赤ちゃんなど、子どもは風の子に気が付いて目で追っているものの、大人の親はまるで気が付いていない。

「大人になった僕が抱えている花のなかに、マリーゴールドがありますが、マリーゴールドの花言葉は〝悲しみ〟、そして〝変わらぬ愛〟。その花を風の子に渡すシーンでは、僕は大人に成長しているにも関わらず、風の子は〝子どもの姿のまま〟…。亡くなった子だから歳を重ねていないのでしょう。これらすべて、風の子を〝原爆で亡くなった子〟として見ると辻褄が合うのです」(同・ライター)

このような数々の考察に対し、ネットでは

《すごい 考察しどころが沢山ありすぎる》
《米津さんはきっと平和を願う思いでこの曲をつくったのでしょう》
《パプリカって原爆で死んだ子供の曲なの(衝撃)》
《平和についても考えさせられるオリンピックに最適な一曲》
《子供ver.のじゃぜんぜん気付かなかったな…》

などと大きな反響が巻き起こっている。

真意のほどは米津本人にしかわからないが、私たちは一つでも多くなにかを感じ取って思考を巡らせるべき〝名曲〟であることには間違いなさそうだ。

 

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