ワザと以外にありえない!? 問題になった“意図的な放送事故”

(C)pathdoc / Shutterstock

生放送時に予期せぬハプニングなどのせいで起こってしまう〝放送事故〟だが、中には確信犯的に起こした意図的放送事故だと疑われているものもある。

最近では、フジテレビがとんでもない放送事故を起こしていた。それは、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」で起きた放火殺人事件の犠牲者を悼むコメントを集めた映像を、4日放送のニュース番組『Live News it!』で流した時のこと。

放火事件で亡くなったアニメ「らき☆すた」の監督などをつとめた武本康弘さんに対して、同級生が「あんな天才はいない」とコメントしたのだが、なぜかテロップでは「あんなアホいない」となっていたのだ。

この不可解なミスは、当然ネット上で大問題に。多くの批判が寄せられたため、フジテレビはこのミスが起こった原因について、テロップを発注した番組制作スタッフが手書きした「天才」の文字が乱雑だったため、別のスタッフが「アホ」と読み間違えてしまったと説明した。しかしそれでも、

《ワザと以外に、こんな事ありえるんか?》
《面白半分でいたずらでやってケラケラ笑いものにしてて、直すの忘れてそのまま放送したんだろ》
《わざと以外ありえるかそんなもん》

など、意図的だと疑う声が多い。

 

何らかのメッセージが隠されている?

2011年には、東海テレビの情報番組『ぴーかんテレビ』で、岩手県産米のプレゼント当選者を「怪しいお米 セシウムさん」「汚染されたお米 セシウムさん」とするテロップが流れてしまった。

福島第一原発事故が起こったばかりの東北の被災者を馬鹿にするような内容で、悪質性が極めて高く、どう考えても意図的にしか思えなかったため、ネット上で大炎上することに。局側は「テロップ制作者が当選者が決定される前に作成したリハーサル用の仮テロップが、操作ミスで送出されたため」と、放送事故の経緯を説明している。

「他には、生放送でタレントが事故を装って〝メッセージ〟を送ったのでは? といった系統の意図的放送事故もありますね。19年2月放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、夫の不倫相手から嫌がらせを受けた大塚愛が出演。その際、『ヒドイ コトも言ったし』と本来なら歌う部分を、『ヒドイ コトも知ったし』と歌っていました。大塚はミスだと釈明しましたが、夫へのメッセージだとウワサされましたね。また、宮根誠司は、『報道ステーション』の次期MCとの報道が過熱していた当時、自身のMC番組『ミヤネ屋』冒頭で、『こんにちは。報道ステーションです』と発言。咄嗟に口を押さえて驚いた素振りを見せましたが、一部で『報道ステーションへのアピールだ』と揶揄されていました」(芸能記者)

生放送中には、今もどこかで密かに私信が行われているかもしれない。

 

【画像】

pathdoc / Shutterstock

【あわせて読みたい】