映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『カリフォルニア・ダウン』

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(C)Karramba Production / Shutterstock

ご都合主義が肩で風切る地震津波パニック映画

『カリフォルニア・ダウン』
ワーナー配給/9月12日より全国公開
監督/ブラッド・ペイトン
出演/ドウェイン・ジョンソンほか

ハリウッドのCG大作には、個人的にかなり食傷気味なのは事実。

『アベンジャーズ』だの、『ジェラシック・ワールド』だのって、そんなに面白いかよ、って思うね。CGの使い道でまあ有効だろうな、というのはデザスター(災害)映画、平たく言えばパニック映画ぐらいじゃないのか。70年代にブームになった『ポセイドン・アドベンチャー』や『タワーリング・インフェルノ』世代としてはね。

そういえば、74年には、実際に71年に起きた“ロサンゼルス大地震”を題材にした『大地震』が公開されたっけ。“センサラウンド方式”ってヤツで客席が揺れて臨場感たっぷり。今の“4D映画”のハシリみたいなものだろう。