高岡早紀主演“激恥シーン満載”いまだDVD化されない問題作『モンスター』

モンスター

作品目『モンスター』
エクセレントフィルムズ 2013年 DVD未発売
監督/大九明子
出演/高岡早紀、加藤雅也、村上淳、大杉漣ほか

この秋の新ドラマ『リカ』(フジテレビ系)で、職歴、年齢、住所を偽り、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない〝永遠の28歳〟のストーカー看護師を演じているのが高岡早紀。実年齢は46歳だが、その〝純愛モンスター〟ぶりが圧倒的で、今後の展開も面白そう。そんな高岡で〝モンスター〟といえば、自動的にこの6年前の話題作を想起する、というわけだ。

その醜い容姿のため、幼いころから〝モンスター〟と呼ばれ、疎んじられて生きてきた和子(高岡)は、ある事件をきっかけに追われるようにして上京する。やがて彼女は一念発起し、風俗で稼いだ金で整形を繰り返し、美女のルックスを手に入れる。そして、ある思いを胸に帰郷する…。

高岡のブサイク・メークが凄いの一語だ。これがあの美人女優か、と絶句するほどの衝撃である。そんなヒロインのなり振り構わぬプロセスが丹念に描かれてゆく。手術費用捻出のため風俗業で荒稼ぎするのだが、見た目に難のある女性を風俗業が雇うだろうか、というコチラの素朴な疑問に対しても、最初はラバー頭巾で顔を隠してルックスを封印してSMクラブで働く、という悲痛な手段を用い、なるほど、これなら確かに、という説得力を生んでいる。

 

アンチモラルな闘争心こそが尊い

過去の〝整形美女〟ものといえば、松坂慶子の『自由な女神たち』(87年)や沢尻エリカの『ヘルタースケルター』(12年)などが挙げられるが、コレが一番スゴい。同じ題名を冠する洋画の『モンスター』(03年)では、シャーリーズ・セロンが激太りで連続殺人犯を演じていたが、高岡の〝モンスター演技〟も「腹をくくった」感じが伝わる。

やがて、誰もが振り返るような美女に変身して故郷に帰り、かつて恋焦がれた男性(加藤雅也)と再会し、海辺の漁師小屋で結ばれるが…。鏡に全裸で映し出される高岡のF乳は、よほどメンテナンスが良いのか、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94年)から20年近く経ても劣化することがなかった。ややソフトフォーカス気味のカメラに浮かぶ乳輪、乳首は淡いピンクで光沢十分。ツンと上向いた釣り鐘型のド迫力美巨乳だ。劇中の設定では整形だが、実際には高岡のソレは天然だと思うと、よけい感無量と言えよう。相手役の加藤がそのF乳をゆっくりとこねまわすシーンがウラヤマしい限り。

果たして、ヒロインはこの無謀な闘いに勝利したのか否かは問わない。イワクがあってDVD化はまだされていないようだが、いずれの機会があった際は、あえて〝整形美女〟の汚名を着て貫徹した彼女のアンチモラルな闘争心こそいっそ尊い、との気持ちで観ていただければ幸いだ。

(映画評論家・秋本鉄次)

 

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