特別養護老人ホームは全国で約50万人待ち!介護業者倒産数の最悪更新へ

また、新規参入者の倒産が多い原因は次のような理由もある。

「例えば、本業が不調だからというような理由で、安易に介護事業に参入する業者が増えていること。また、介護報酬改定では、基本報酬がダウンする一方で、充実したサービスを行う施設には加算されています。サービス向上のためには多少の淘汰は仕方がないかも知れませんが、新規参入が難しい業種だからこそ、基本報酬を下げてはいけなかったと思います」(同)

皮肉にもアベノミクスによって求人は増えたが、そのため高報酬を求めて介護職から他業種に移る人も増えた。これを止めるために、事業者側も給料を上げなければならず、それがさらなる負担となって倒産するという悪循環だ。

今後も高齢化社会が深刻化していくことは十数年前から言われている。介護の現場で働く人の待遇をもっと向上させるべきだったはずなのに、アベノミクスは基本報酬は下げる施策を採った。

やっていることが“あべこべ”なのである。