吉見健明の「ダッグアウト取材メモ」

長嶋茂雄が宮﨑キャンプで語った「巨人30億円補強」の本音

【吉見健明のダッグアウト取材メモ】 「勝つ! 勝つ! 勝つ!」 プロ野球の巨人が行っている宮崎キャンプで、2月11日に長嶋茂雄の甲高い声が響き渡った。その声は、毎朝都内の自然教育園でのリハビリで訓練している「イチ、ニ、イチニ」「ヨイショ、ヨイショ」の大きな掛け声と同じであった。 2日間の宮崎キャンプ視察を終えて帰宅した…

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幻に終わった星野仙一の「巨人監督就任」秘話

【吉見健明のダッグアウト取材メモ】 1月16日、東京六大学時代から付き合いのある星野仙一の野球殿堂入り(エキスパート部門)が決まった。 毎年、殿堂入り選考時期になると、仙ちゃんの名前が話題に上がるものの、落選してきた経緯がある。その度に「俺に名誉ある勲章は縁がない」と、一番名誉にこだわる仙ちゃんは、寂しくそう語っていた…

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中日ドラゴンズ落合GMの傀儡政権ではない森繁和監督の実力

吉見健明の「ダッグアウト取材メモ」 今季崩壊寸前だった中日ドラゴンズの火消し役として、手腕を発揮したのが、森繁和新監督(62)である。 落合政権下の8年間は、投手コーチやヘッドコーチとして同監督を陰に陽に支えた。卓越した選手掌握術や采配能力は、私も編集協力させて頂いた彼の著書『参謀』(講談社)に明記されているため割愛す…

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日本シリーズで勝負を分けたカープのビーンボール指令の1球

【吉見健明のダッグアウト取材メモ】 北海道日本ハムファイターズが10年ぶり3度目の日本一を手にした。今回の日本シリーズで私が注目していたのは、広島東洋カープの投手陣が、日本ハム打線をどのように抑えてくるのかの一点だった。 というのも、同シリーズ前、ある広島カープ筋から私の耳に入ってきたのが「大谷翔平といえども、遠慮する…

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豊田泰光氏が予期していた不祥事続出のプロ野球界

吉見健明のダッグアウト取材メモ “野武士”、“闘将”と言われた元西鉄ライオンズの豊田泰光さんが、誤嚥(ごえん)肺炎で8月14日に死去した。享年81。 私は23日に都内、桐ケ谷斎場で営まれた通夜に参列した。 私が豊田泰光さんに最後にインタビューしたのは2010年10月のこと。月刊誌『セオリー』(講談社)での『幸福な死に方…

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反落合派に踊らされた中日・谷繁監督の「解任劇」

吉見健明の「ダッグアウト取材メモ」 「監督に休養をお願いして了承していただきました」 8月9日、プロ野球の中日ドラゴンズ谷繁元信監督(45)の事実上の解任が、佐々木崇夫球団社長の口から発表された。 9日の時点でチームは44勝58敗3引き分けの最下位。今後は森繁和ヘッドコーチ(61)が監督代行を務める。 「この人事は谷繁…

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東京五輪で王、長嶋、イチロー、松井が「夢の競演」

吉見健明のダッグアウト取材メモ 国際オリンピック委員会(IOC)は、かねてから追加種目に検討していた野球・ソフトボールを、2020年の東京五輪で開催種目にすると、日本時間の8月4日に正式発表した。 2012年のロンドン五輪から野球が除外されてからというもの、球界の大御所は必死に〝ロビー活動〟していた。私も野球記者のはし…

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清宮主将で臨む早実の「越境入学」の実態

吉見健明の「ダッグアウト取材メモ」 第98回全国高校野球選手権の西東京大会で、早稲田実業は準々決勝で敗退し、清宮幸太郎の2年生の夏が終わった。 そして、新チームのスタートにあたり、清宮は主将に就任した。 清宮にとって、来年は甲子園出場を懸けた最後の学年になる。失敗すれば、早実を指揮する和泉実監督の責任問題に発展すること…

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MLB通算3000安打秒読みでも氷解しないイチローの「親子断絶」

吉見健明の「ダッグアウト取材メモ」 MLB通算3000安打へいよいよカウントダウンに入ったフロリダ・マーリンズのイチロー(42)。 ピート・ローズを超える日米通算4257安打を達成したときと同様に祝福ムードが漂うが、プライベートに目を向けると、イチローの悩みは解決していない。 週刊文春(6月30日号)でイチローの父親で…

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阪神・金本監督と鳥谷の対立にある「星野閥」

【吉見健明のダッグアウト取材メモ】 『超変革』を旗印にした阪神タイガースの金本知憲監督(48)と、主将の鳥谷敬(34)が激突した。 ここへきて両者の関係はさらに険悪になり、嫌なムードが阪神内部に漂っている。 対中日戦(5月17日)に起きた鳥谷の落球。これに金本監督は怒りまくり、「プロ野球やない」、「あり得ない」、「恥ず…

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