
『東京卍リベンジャーズ』25巻(和久井健/講談社)
2月2日に発売された『週刊少年マガジン』10号に、大人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の第240話『Go into retirement』が掲載された。最新話ではキャラクター間に“新たな設定”が追加され、ネット上でツッコミの声が相次いでいる。
※『東京卍リベンジャーズ』最新話までの内容に触れています
瓦城千咒を勧誘するため、三天戦争により解散した「梵」のアジトを訪れる花垣武道(タケミチ)。そこで1人佇む千咒に話かけようとするのだが、制止されてしまう。そして千咒は、自分の敗北によって「梵」は解散、このまま引退するのだと告げる。
それでもなおタケミチが引き下がると、千咒は佐野万次郎(マイキー)の“衝動”や三途春千夜の狂気的な性格が自分の責任だと告白。そして、マイキー、場地圭介、春千夜の3人と自分が幼馴染みだったことを明かし、過去のエピソードを語り始めるのだった。
意外な事実が発覚することとなったが、彼女たちの幼馴染み設定が「不自然すぎる」と感じる読者も多かったようだ。ネット上では、《また幼馴染発覚したの? 幼馴染多くねえか》《東リベ名物 突然の幼馴染発覚》《東リベの幼馴染は急に湧いてくるタイプの幼馴染》《幼馴染だったとかはちょっととってつけた感がないか。もういいからマイキーとはよ戦ってもろて》といった不満の声が寄せられている。
そもそも「設定の後付け」が多い?
「東京卍リベンジャーズ」では今回に限らず、設定の後付けが多いという声も。《東リベの人間関係あまりにも後出し情報多すぎて人間不信になりそうだよ…》《東リベ後出し多すぎんよ》《東リべの後出し過去ネタがまだ出てくるんか》と批判されており、もともと不満が溜まっていたことがうかがえる。
似たような展開を上げるなら、タケミチがタイムリープするキッカケを作った黒幕・稀咲鉄太(キサキ)が有名。橘日向(ヒナタ)と幼馴染だったことをはじめとして、さまざまな設定の後出しがあり、1つずつ上げるとキリがない。
しかし、キサキ以上に設定が追加されているキャラも。それこそが、今回のエピソードでメインとなっていた千咒だ。マイキーと幼馴染だった…という設定の他に、「実は女性だった」「タケミチと同学年」などの情報が後から付け足されてきた。
描き方によって読者が盛り上がる展開ではあるが、あまり多用すると行き当たりばっかり感を与えてしまうリスクもある。ファンが納得できるような筋書きに軌道修正してくれることを祈りたい。
文=城門まもる
写真=まいじつエンタ
■『東京卍リベンジャーズ』25巻(和久井健/講談社)