
『進撃の巨人』34巻(諫山創/講談社)
大人気アニメ『進撃の巨人 The Final Season Part 2』(NHK)の最新話となる第81話『氷解』が、2月13日深夜に放送された。今回は久しぶりに立体機動装置を駆使したド派手なアクションシーンが描かれ、ネット上で大きな反響が上がっている。
※アニメ『進撃の巨人』最新話の内容に触れています
エレンはついに「始祖の巨人」の力を掌握。パラディ島の壁に埋められた幾千万の超大型巨人を解放し、大地を踏み鳴らす“地ならし”を始める。その目的は、生まれ育ったパラディ島を守るため、それ以外の全世界の生命を駆逐することだという。
始祖の力を通じ、エレンの目的を知った104期生はショックを隠せない模様。しかしジークの脊髄液により巨人化した者たちは、容赦なく「調査兵団」に襲いかかっていく。混迷を極める戦場で、アルミンたちは生き延びるための戦いを始めるのだった。
⚔️きょう深夜24:25⚔️
進撃の巨人 The Final Season
「氷解」ごうごうと鳴り響く大地。
その先を進む巨人の群れ。この世からそこにある命を駆逐するまで、誰もエレンを止めることはできない。#shingeki
総合 14(月)午前0:25※日曜深夜
⚠開始時間にご注意ください⚠https://t.co/7KS5cBVESi pic.twitter.com/N5uwkULBda— NHKアニメ (@nhk_animeworld) February 12, 2022
何より話題を呼んだのは、調査兵団の面々が立体機動装置を使って「無垢の巨人」と戦うシーン。猛スピードで空中を飛び回り、巨人たちに斬撃を食らわせていく姿は、「進撃の巨人」を象徴する要素の1つだ。
今期に入り、初めて本格的に描かれた立体機動戦闘に、ネット上では《今日の進撃凄すぎてずっと鳥肌立ってた》《やっぱ立体機動の戦闘はカッコいい!》《ストーリーが面白いのはもちろんだけど、調査兵団かっこいい立体機動かっこいいみたいな初期の衝撃を思い出す》と大興奮の声が上がっている。
随所に仕込まれた「WIT STUDIO」リスペクト
今回のアクションシーンについて、ファンからは“前制作会社”へのリスペクトを感じるという声も。「進撃の巨人」は第3期までは「WIT STUDIO」が制作を担当しており、今シーズン『The Final Season』から「MAPPA」へと変更されていた。
つまり「進撃の巨人」の代名詞とも言える立体機動は「WIT STUDIO」版の要素なのだが、今回は「MAPPA」がそれを再現していた模様。あえてCGを使わず、手書き作画でアクションシーンが描かれていたり、「Season2」で使われていた澤野弘之のBGM「Barricades」が採用されていたりと、“WITリスペクト”の精神を感じられる。
こうした粋なはからいに、ファンからは《立体機動のシーンはWITが宿ってたな。Barricadesが流れるのもマジで鳥肌立った》《巨人を倒す時のBGMがBarricades! MAPPAさんがWIT STUDIOさんのことをリスペクトしてるのがすごい伝わってきた!》《立体機動のシーンWIT STUDIOへのリスペクトを感じられて感動したわ…》という声が上がっていた。
「WIT STUDIO」の頃の出来が良かっただけに、何かと叩かれていた「MAPPA」版アニメ。今回の名演出によって、ファンたちが心変わりしてくれることを祈りたい。
文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『進撃の巨人』34巻(諫山創/講談社)