『ONE PIECE』ウクライナ侵攻に言及? 尾田栄一郎が描いた“降伏”を選ぶことの重み

『ONE PIECE』ウクライナ侵攻に言及? 尾田栄一郎が描いた“降伏”を選ぶことの重み

『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)

日々多くの人が心を痛めている、ロシアによるウクライナ侵攻。人気漫画『ONE PIECE』の最新話にて、そんな世界情勢に言及するような一幕があったという。そのリアリズムに対して、作者の尾田栄一郎を称賛する人も多いようだ。

※『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

話題を呼んだのは、3月14日発売の『週刊少年ジャンプ』15号に掲載された第1043話『一緒に死のうよ!!!』。そこでは、ルフィを倒したカイドウが“敗戦”について語るシーンがあった。

カイドウはいつまでも抵抗を続ける勢力に対して、降伏を要求。自分が勝者となった暁には女子どもも全員奴隷にして、「ワノ国」で働かせると恫喝する。そして「敗戦」の意味について、戦いに負けた代償に「人権」と「希望」を差し出すことだと言い放つ…。

さらに、降伏しようとするモモの助をヤマトが諭す場面も。抵抗しても死人が増えるだけだというモモの助に対し、ヤマトは「降伏が命を救うとは限らない」と断言するのだった。

橋下徹やテリー伊藤との違い

ウクライナとロシアの戦いは激化の一途を辿っており、すでに多数の民間人にも被害が出ている。そうした状況の中で、日本では「ウクライナは降伏するべき」という言説を唱え始めるコメンテーターやタレントも現れ始めている。

3月3日の『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した元大阪府知事の橋下徹氏は、「祖国防衛のために命を落とすということが一択になるというのは、僕は違うと思うんですね」「ロシアが瓦解するまで、ちょっと国外へ退避してもいいじゃないですか」などと発言。大バッシングを受ける結果になっていた。

また、テリー伊藤は3月14日放送のラジオ番組『垣花正 あなたとハッピー!』(ニッポン放送)で持論を展開。ウクライナ人女性に向かって、「今は安全な場所に一度移動して、もう一度立て直したらどうか?」「無駄死にしてほしくない」などと発言したことが物議を醸している。

そんな中、「ONE PIECE」の作者・尾田栄一郎が描き出したのは、“降伏”を選ぶことの重み。コメンテーターの発言と比較する人も多いようで、《橋下読んでるか?》《今週のワンピ、ウクライナに降伏しろって言ってる外野に見せたい内容になってる》《このご時世に敗北は云々言うのは流石尾田っちだし、平和ボケしてる連中に刺さってほしい》《無駄死にだの降伏しろだのっていう奴らは今週のジャンプ 特にONE PIECE読め》と称賛の声が相次いでいた。

もちろん、カイドウとヤマトの考え方が、そのまま尾田自身の考えであるかは分からない。ただ、今回のエピソードで多くの人の心を動かしたのは紛れもない事実だろう。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)

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