
『怪獣8号』が『タコピーの原罪』に大勝利! コミックス売上では大差をつけたが… (C)PIXTA
『ジャンプ+』で連載中のバトル漫画『怪獣8号』。最近はSNSの口コミで大きな話題になっている短期連載作品『タコピーの原罪』に押され気味だったが、最新刊の売上データが意外な結果に。「実は負けていなかった」という説も浮上している。
週間コミックランキングで堂々1位!
「怪獣8号」は、防衛隊と怪獣たちの熾烈な戦いが繰り広げられるストーリー。怪獣の力を手に入れた主人公が魅せる、王道でド派手な展開によって人気を博している。
ところが最近では、不人気の敵キャラがいつまでも登場することや、ワンパターンな展開から批判的な読者が増加。「ジャンプ+」のコメント欄が毎回のごとく大荒れし、大量削除に見舞われていたほどだ。
それに対して、「タコピーの原罪」は全く救いのない鬱展開と残酷な人間模様で大ヒット。SNSなどを中心に話題沸騰となり、曜日ごとの閲覧数ランキングでは「怪獣8号」に圧倒的な差をつけて大勝している。
ところが3月14日に発表された『オリコン』の週間コミックランキングで状況が一変。あれほど騒がれていた「タコピーの原罪」上巻の売上は4万1277部に留まり、「怪獣8号」6巻は約26万部で1位を獲得していた。
「怪獣8号」はよみがえるのか
この結果を受けて、満身創痍だった「怪獣8号」のファンたちは息を吹き返した様子。《ヒロアカ並に売れてるの強い笑》《エグイほど売れてるじゃん》と喜ぶ声が上がる一方で、「タコピーの原罪」について《ネットの盛り上がりのわりに売れてなさすぎやろ》と煽るような声も上がっている。
とはいえ、単純にコミックランキングの結果だけで人気をはかるのも一面的かもしれない。「タコピーの原罪」はようやく上巻が発売されたところで、出荷数自体それほど多くなかった可能性もあるからだ。そもそも短期連載作品なので、何年も連載されてきた作品よりコミックスの売上が低くなるのは道理だろう。
また「怪獣8号」は最近連載が再開されたばかりだが、「ジャンプ+」の曜日別ランキングでは相変わらず「タコピーの原罪」が優勢。そして3月18日に公開された最新話も、《嘘でしょ!?っていうくらい下手くそな展開でレノを再登場させる怪獣8号》《予定調和の展開連続で大人が読むとなえるなぁ》と賛否両論は止まりそうにない。
「タコピーの原罪」は25日の更新で最終回を迎えることが発表されている。ライバルが完結した後、「怪獣8号」はどのように盛り返していくだろうか。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
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