尾形百之助は“祝福”されたのか?『ゴールデンカムイ』310話どんでん返しの結末に驚愕

尾形百之助は“祝福”されたのか?『ゴールデンカムイ』310話どんでん返しの結末に驚愕

『ゴールデンカムイ』28巻(野田サトル/集英社)

漫画『ゴールデンカムイ』において、圧倒的な存在感を放つ人気キャラクター・尾形百之助。3月24日発売の『週刊ヤングジャンプ』17号に掲載された第310話『祝福』では、そんな尾形に“衝撃的な末路”が待ち受けていた。

※『ゴールデンカムイ』最新話の内容に触れています

前回、アシリパから毒の矢を撃ち込まれた尾形。血反吐を吐きながら反撃を試みるが、毒のせいなのか、腹違いの弟・花沢勇作の幻を見てしまう。そして勇作の幻と自身の深層心理に語り掛けられ、今までの行いに対する“罪”と“過ち”を自覚していく。

ところが尾形は、自分に罪悪感があることを受け入れられない。必死で幻の声に抵抗し、自分のやってきたことを肯定しようとするのだが、最後には銃口を自らの頭に向けて固定。そして幻に促されるまま、脳天に銃弾を放つのだった…。

尾形は「第七師団」に所属しながら造反を企てたり、杉元佐一たちと行動を共にしたりと、謎めいた行動をとってきた人物。どのような状況下でも冷静沈着な姿を崩さず、作中屈指の“鋼のメンタル”を誇示してきた。

そんな彼のメンタルがたった1話で崩れ去り、自決に至るという結末に、多くの読者たちが騒然としているようだ。ネット上では、《尾形百之助が衝撃的すぎて1日中放心してる》《生死がどうってより、あの尾形が内面こんなに荒れてたのかという事実に衝撃を受けてる》《漫画から逃避したくて現実に戻りたくなるって初めての感情が生まれた》といった声が相次いでいる。

はたして尾形は“救済”されたのか…

誰のどんな言葉にも揺るがないように見えた尾形だが、その弱点は意外なことに、小さなアシリパだったようだ。彼女は勇作と重なる存在であり、罪悪感の源になっていたという。アシリパは毒矢を放っただけでなく、その存在によって尾形の内面を荒れ狂わせた。

今回のサブタイトルは「祝福」となっており、尾形がこだわり続けた「親からの祝福」をめぐる問答も描かれている。その結末は悲惨でありながら、どこか救いを感じさせるものでもあった。今まで尾形の人生を見守ってきた読者からも、《これ以上、尾形に相応しい最期があるかよ。あの死に方はある種の救済だと思う》《尾形らしい最期だったよ》と“祝福”の声が上がっている。

大切なものを守った牛山辰馬や、過去と未来の懸け橋となった土方歳三に比べると、尾形の死は自己完結的にも見えるだろう。しかしだからこそ、その輝きは一層美しいのかもしれない。

さまざまな人生模様が交差する「ゴールデンカムイ」の最終局面。戦いを終えた後、アシリパのもとには何が残るのだろうか。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『ゴールデンカムイ』28巻(野田サトル/集英社)

◆過去の「ゴールデンカムイ」レビューはこちら

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