伝説の泣きゲー『ONE』リメイクに不安要素? 令和に“いたる絵”は通用するのか

伝説の泣きゲー『ONE』リメイクに不安要素? 令和に“いたる絵”は通用するのか

伝説の泣きゲー『ONE』リメイクに不安要素? 令和に“いたる絵”は通用するのか (C)PIXTA

多くの美少女ゲームを世に送り出してきた『ネクストン』が、先日30周年記念プロジェクトを発表。伝説的な名作『ONE ~輝く季節へ~』のリメイクではないかと噂されているが、「原画:樋上いたる」に不安を抱く人も少なくないようだ。

美少女ゲーム界のレジェンド「ONE」

同ゲームは「ネクストン」の美少女ゲームブランド『Tactics』の作品だが、制作のメインは麻枝准や樋上いたるといった『Key』の初期メンバー。1998年にリリースされ、後に『月姫』や『Fate』シリーズで大ブレークする奈須きのこなどにも影響を与えた、いわゆる“泣きゲー”の金字塔にあたる。

そして今回発表された30周年記念プロジェクトでは、意味深なティザームービーが。映像の中では、『ONE ~輝く季節へ~』のヒロインの1人である長森瑞佳らしきキャラクターの後ろ姿が描かれている。具体的な情報はまだ公開されていないが、「原画」は樋上いたるが担当するようだ。

まだ「ONE」のリメイクと確定したわけではないが、当時のファンからは歓喜の声が続出。しかしその一方で、「原画:樋上いたる」という情報に関しては《ONEリメイクはしてくれると嬉しいんだけど いまのいたる絵だけはやめて欲しい》《今のいたる絵でONEやられてもなぁ…って感じ》《古参向けなんだろうけど令和にいたる絵はしんどすぎるでしょ》《令和にいたる絵はもう無理やって!》といった声が上がっていた。

樋上いたるの転機になるかも?

やはり指摘されているのは、令和の時代に“いたる絵”が通用するかどうか。樋上いたるといえば、『AIR』や『CLANNAD』といった大ヒット作の原画を手掛けてきた伝説のイラストレーター。その作品は一種の“アート”のように評価されていた。

しかし時代によって、受け手の価値観は大きく変わるもの。現在も樋上いたるの手掛けるキャラクターは「小さい鼻」や「大きい目」などが特徴的で、良くも悪くも一昔前からまったく変わっていない。

それどころか、ブレークした当時と比べて「劣化した」などと酷評されることもしばしば。「Key」を抜けてから一時期フリーで活動していたが、あまり仕事が振るわなかったのか、《keyに戻りたい… 騙されて出てきたものの外は息のしづらい世界だった》などと病みツイートを投稿することもあった(現在は削除済み)。

その後、「ネクストン」への再就職を果たした樋上いたるだが、絵柄の他にもさまざまな不安要素があるようだ。たとえば、麻枝准や久弥直樹といった当時の主要制作スタッフが、合流するか分からないという点。麻枝准は現在も「Key」に在籍、久弥直樹はフリーのシナリオライター兼小説家と、それぞれが別の道を歩んでいる。

しかし、もし当時のメンバーが再集結して「ONE」のリメイクを作るのなら、新たな歴史的名作になるかもしれない。今回のプロジェクトをきっかけに、樋上いたるが再評価されることを祈るばかりだ。

文=大上賢一

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