
『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)
『ONE PEICE』といえば、練りこまれたシナリオと伏線の数々から考察が白熱することでお馴染み。しかしその中には、とても本気で言っているとは思えないような“珍説”も少なくない。今回はとくに有名なトンデモ考察を3つご紹介しよう。
考察勢が生み出した珍説たち!
<その1>JoydBoy=麦わら説
1つ目は、最近何かと話題になるジョイボーイに関する説だ。ジョイボーイは800年前に実在したとされる伝説の人物だが、まだ詳細は分かっていない。
そこで浮上したのが、「ジョイボーイ」と「麦わら」の関係性をめぐる考察。なんでもジョイボーイを英語で書くと「Joy Boy」で、そこに「D」を足すことで、麦わらを意味する「JoydBoy」になるという。
もちろんこの「D」は、作中何度も登場している“Dの意志”から来ている。いかにもありそうな話で、SNSを中心に大きな話題を呼んだのだが、その後デタラメだと判明している。
そもそも「JoydBoy」は「麦わら」を意味する英語ではなく、そんな英単語自体が存在しない。誰も情報ソースに当たろうとしなかったため、多くの人が赤っ恥をかくことになってしまった。
<その2>Go moon Go moonの実説
ルフィの食べた「ゴムゴムの実」に関しても、おかしな説が存在する。「ゴムゴムの実」には別の名前があるとされていたが、そこで「Go moon Go moonの実」(ゴームーン・ゴームーンの実)という説が浮上した。
これは「Go moon」という言葉通り、覚醒すると月に行けるようになるという考察。背景としては、作中で「月」が重要な要素となっていたことが考えられる。最近では、月に関係がありそうな「ルナーリア族」という種族が登場していた。さらにいえば、ルフィの技「ゴムゴムのロケット」もどこか意味深な響きがある。
しかし冷静に考えると、世界政府が「ゴムゴムの実」の名前を隠すために「Go moon Go moon」と付けたとはさすがに考えにくい。また、突然英語を使った名前が出てくるところも違和感満載だろう。
実際にネット上では、《名前を消すためにGo moonの別名をゴムにしてたらアホすぎるだろw》《五老星が「Go moon Go moonの実じゃ…」とかシリアスな顔で言ってたら笑う》とツッコミを受けていた。