『ONE PIECE』のギャグ漫画化を許せないファンたち…“師匠”とはセンスが違う?

『ONE PIECE』のギャグ漫画化を許せないファンたち…“師匠”とはセンスが違う?

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

次々と衝撃の事実が判明し、これまでにない盛り上がりを見せている漫画『ONE PIECE』。しかしここ最近の“ギャグ漫画”的な展開には、激しい賛否両論が巻き起こっている。なぜ読者の反発を招いてしまったのだろうか。

※『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

現在、『週刊少年ジャンプ』の連載では、ルフィと四皇・カイドウの戦闘が描かれている最中。「最強の生物」というだけあって、カイドウの実力は尋常ではなく、悲壮感すら漂うほどの雰囲気となっていた。

空気がガラリと変わったのは、第1044話『解放の戦士』でのこと。「ゴムゴムの実」が実は「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”だったことが判明し、ルフィが「ギア5」へと覚醒。いきなり目玉が飛び出したり、大笑いし始めたりと、カートゥーンめいた戦闘スタイルへと変わっている。

カイドウとの真剣勝負がシリアスからギャグに方向転換したことで、ファンの一部は心が萎えてしまった様子。《これが物語終盤でやる戦いなんか…》《主人公ルフィのカッコいい戦闘までギャグ化させたりするのはなんか違うわ…》《くっっっそ寒いしつまらなすぎる 今後ルフィの全ての戦闘がこの茶番でなんでもありになるならもう読みたくない》とブーイングが起こっていた。

ギャグ要素は師匠の影響?

尾田は以前からギャグ要素を所々に入れる作風だったが、その影響元は漫画家としての師匠・徳弘正也にあると言われている。徳弘は『ジャングルの王者ターちゃん』や『狂四郎2030』で知られるヒットメーカーで、シリアスな場面でも落差の激しいギャグや下ネタを挟むのが特徴。絶妙な塩梅で放り込まれるギャグのセンスは、唯一無二のオリジナリティーだ。

尾田は若手の頃に徳弘のもとでアシスタントしており、「ターちゃん」を手伝っていたことなどで有名。本人も対談などで、その影響について度々語っている。

しかし漫画好きの間では、「徳弘のギャグセンスは尾田に継承されなかった」と捉える人も。《ツッコミのパターンは近いけど尾田のはギャグになってないな ひょうきんなキャラってだけ》《あの意味不明なギャグセンスの間は師匠の真似なんだろうけど「そこだけ」は師匠を超えられなかった》などと評されているようだ。

ルフィの「ギア5」が受け入れられるかどうかは、ギャグのクオリティー次第であるはず。現状は不評が目立っているが、ここから何とか巻き返してくれることを祈りたい。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

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