ジャンプ名作『D.Gray-man』はなぜ見限られた? 読者離れが進んだ2つの要因

ジャンプ名作『D.Gray-man』はなぜ見限られた? 読者離れが進んだ2つの要因

ジャンプ名作『D.Gray-man』はなぜ見限られた? 読者離れが進んだ2つの要因 (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』で2004年からスタートし、度重なる移籍を経ながらも連載が続いているダークファンタジー漫画『D.Gray-man』。初期こそ勢いがあったものの、途中で脱落した読者も多いようだ。彼らはどこで作品を見限ったのだろうか…。

『Dグレ』の戦犯はノアの一族?

同作で描かれるのは、神の結晶「イノセンス」に選ばれた聖職者「エクソシスト」の活躍。悲劇に遭った人の魂を縛って造られる兵器「AKUMA」を破壊するため、戦いを繰り広げていく。

同作が週刊連載だったのは第186話『幻』まで。それ以降は系列誌を転々とした後、季刊誌『ジャンプSQ.RISE』で連載中。19世紀末のヨーロッパをダークに彩った世界観と、登場人物をとことん追い込む展開で読者をとりこにしてきた。

まだ物語は完結していないものの、途中で心が離れてしまった人は多い様子。その理由は“敵のインフレ”にあるようで、《敵が強すぎるのも萎えるんだなあって知った作品》《アクマ側のインフレ酷すぎるのはマジでどうにかならんかったんかな》《ティキ達倒したらほとんど蘇ったあたりで萎えた》といった声が上がっている。

たとえば、「AKUMA」にはLv.1~4が存在するが、Lv.2でも並のエクソシストでは太刀打ちできない強さ。Lv.4に至っては高位のエクソシスト「元帥」すら圧倒する異次元の強さをもつ。さらには、Lv.4を生むベースとなるLv.3も大量に存在し、融合も可能だ。

また「ノアの一族」も圧倒的な強さで、エクソシストの攻撃がほとんど通用しない。主要キャラたちが命がけでティキ・ミックやジャスデビを倒す場面もあったが、後にどちらも死闘などなかったかのように元気な姿で再登場している。

ただでさえ苦戦続きで受けるストレスに加えて、達成感を打ち消す“不死身チート”の連発で読者が冷めてしまったのかもしれない。

リナリーファンたちも離脱?

さらに、ヒロインのリナリー・リーの変化がファンに与えた影響も大きいだろう。すらりとした生脚で健康的なお色気を振りまき、黒髪ツインテールで人気を博していたが、「AKUMA」との戦いで髪のほとんどを消失してしまう。

その結果、ベリーショートへ大幅イメチェンしたのだが、《俺たちは黒髪ツインテールのリナリーが好きだったんだよな》《リナリーが髪切ったあたりで読まなくなっちゃいましたね…ツインテールかわいかったのに》と萎えてしまう人がいたようだ。

こうして読者離れが起きた「D.Gray-man」だが、それでもなお同作の人気がなくなったわけではない。2020年8月に出た最新27巻では、アレン・ウォーカーの過去が紐解かれるなど、伏線回収も進んでいる。残ったファンたちのためにも、物語が最後まで描かれることを願いたい。

文=野木

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