『にじさんじ』が目指すべきは少年ジャンプ? 女性ウケ特化に反発するファン「終わりだろ」

『にじさんじ』が目指すべきは少年ジャンプ? 女性ウケ特化に反発するファン「終わりだろ」

『にじさんじ』が目指すべきは少年ジャンプ? 女性ウケ特化に反発するファン「終わりだろ」 (C)PIXTA

人気VTuberグループ『にじさんじ』が、このところ女性ファン向けに特化していると話題に。ネット上では“女性に媚びるコンテンツは衰退する”といった風説がまことしやかに流れているため、危機感を示すファンも少なくないようだ。

「にじさんじ」は女性ファンに媚びすぎ?

先日「にじさんじ」を運営する『ANYCOLOR株式会社』が、東証グロース市場への新規上場が承認されたことを発表。また「新規上場申請のための有価証券報告書」も公表されたのだが、そこでは「中長期的な経営戦略」として、「従来は配信に強みを持つタイプのVTuberでかつ女性キャラクターが中心であったものを、今後は男性キャラクターを増加させる」といった方針がつづられていた。

「にじさんじ」が発足された当初は、VTuberというコンテンツ自体が男性ファン向けだった印象。初期に頭角を現したのは、キズナアイ、ミライアカリ、輝夜月、電脳少女シロなど、ほとんどが女性VTuber。「にじさんじ」で最初にデビューした、いわゆる“1期生”も、8人中6人が女性VTuberだ。

その後、女性VTuberがYouTubeチャンネルの登録者数も再生数も優位な期間が続くのだが、最近の「にじさんじ」では人気が逆転。現在「にじさんじ」で一番登録者数が多いのは、男性VTuberの葛葉となっている。

そしてそんな男性VTuberの人気に呼応するように、「にじさんじ」は『木10!ろふまお塾』や『くろのわーるがなんかやる』といった、男性VTuberたちによる公式番組を連打。ユニットとして男性VTuberを押し出していくことで、女性人気を強化していた。

女性向け特化が懸念される理由

上記のような経緯があった上で、今回「にじさんじ」が「男性キャラクターを増加させる」と明言したことに、反発しているファンも。ネット上では、《金になる男ライバーを増やすって宣言してる時点で、なんかもうどうでも良くなってきたわ》《終わりだろこれ》《にじさんじ終了のカウントダウンが聞こえてきたな》《途中から女性向けに舵きって成功した例なんてほとんどないだろ》といった悲観的な声が上がっている。

女性ファンが増加しているのなら、需要に応じた供給を行うのはビジネス的に当然だが、なぜここまで悪し様に言われているのか。その理由としては、男性オタクの間で古くから囁かれてきた“女性ファンが群がるとコンテンツが衰退する”というジンクスがあるのだろう。

このジンクス自体は何の根拠もないものだが、公式が女性ファンに“媚びる”ことを拒絶するオタクは多い。たとえば典型的なのが『週刊少年ジャンプ』の読者であり、女性受けを押し出した作品には風当たりが強くなりがちだ。

また、意識的に女性受けを狙ったものがあまりヒットしないことも事実のように思われる。ほとんどの「ジャンプ」作品は、結果的に女性ファンが爆増しただけで、とくに男女の差を考えて作られたものではない。

そう考えると、現在の「にじさんじ」を心配するファンがいることも納得できる。本当に望まれているのは、露骨に女性受けを狙うことではなく、今まで通り良質なコンテンツを提供することではないだろうか。

文=大上賢一

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