
『NARUTO』のベストバウトといえば? 中忍試験のロック・リーvs我愛羅は激アツ… (C)PIXTA
『週刊少年ジャンプ』にて、1999年から2014年まで連載された大人気漫画『NARUTO -ナルト-』。同作では、個性豊かな忍者たちによるド迫力のバトルが描かれていた。今回はその中から、今こそ評価すべきベストバウトを取り上げていこう。
戦いを通して成長する仲間たち
<その1>サクラ&チヨバアvsサソリ
まずご紹介したいのは、コミックス31巻で描かれた、抜け忍集団「暁」のメンバー・サソリとの戦い。実践経験は豊富なものの、現役とは言えないチヨバアと、忍として未熟なサクラがツーマンセルで挑んだ一戦だ。
明らかにサソリは格上の存在だったが、2人はそのポテンシャルを最大限発揮。サクラが解毒不可能とされていたサソリの毒を事前に解析し、解毒薬を作ったり、三代目風影の傀儡の破壊に成功したりと、思いもよらない善戦を見せる。
死闘の末、サソリは自身の亡き父と母を元に作った傀儡「父と母」によるチヨバアの攻撃を受け、死亡した。最後の攻撃をよけられなかったのは、親の愛に飢えていたサソリが、情を捨てきれなかったからなのか…。
サソリの額当てが落ちていくシーンはなんとも物悲しいが、サクラとチヨバアが見事なコンビネーションで格上に勝つというシナリオには胸が熱くなる。
<その2>リーvs我愛羅
9巻で描かれた、ロック・リーと我愛羅の勝負も印象深い。「努力は天才を上回る」の名言で覚えている人も多いのではないだろうか。
ロック・リーは忍術の才能がなく、体術を使いこなす異色のスタイル。対する我愛羅は一尾を体に宿している恐るべき忍者で、背中に背負う砂は意志と関係なくオートで攻撃を防御する。
苦戦するリーだったが、師匠であるマイト・ガイ先生の許可によって重りを外すと、我愛羅の防御を上回る素早さで攻勢を仕掛けていく。激闘の末、とうとうリーは8つのリミッターである「八門遁甲」の内、「第五の門・杜門」を開け、必殺技「裏蓮華」を我愛羅に炸裂させた。
最終的には我愛羅の「砂縛柩」によって、左手足を粉砕されてしまう。しかし落ちこぼれとされていた忍が、我愛羅と互角に渡り合う展開を、誰が予想しただろうか。