『タコピー』『チェンソーマン』作者の過去作も! 人気漫画家たちの「隠れた名作」3選

『タコピー』『チェンソーマン』作者の過去作も! 人気漫画家たちの「隠れた名作」3選

『タコピー』『チェンソーマン』作者の過去作も! 人気漫画家たちの「隠れた名作」3選 (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』や『ジャンプ+』など、近年ではジャンプ系列の媒体が未曽有の勢いで躍進している。そこではさまざまなヒット作が生まれているが、中にはあまり世間に評価されていない“隠れた名作”も。今回は人気漫画家たちの過去作から、今こそ読んでおくべき読み切りを紹介していこう。

近年大ブレイクした作家たちの過去

■タイザン5『キスしたい男』
昨年12月から短期連載され、SNSや口コミを通じて大ヒットした『タコピーの原罪』。実はその作者であるタイザン5は、過去に才能の片りんをのぞかせる読み切りを「ジャンプ+」で発表していた。その作品こそが、『キスしたい男』だ。

同作の主人公は、TVの中のアンジェリーナ・ジョリーに恋し、「キスしたい」と強く願うようになった青年。彼は渡米するために“アンジー貯金”を始めるのだが、その生活にはなにやら不穏な影が落ち込んでいた…。

「タコピーの原罪」では、虐待やネグレクトといった家庭に関する問題を、見事に描ききっていたことが記憶に新しい。だが、「キスしたい男」でも、すでに鋭い観察眼や社会情勢への皮肉、内面描写のリアリティーなどがいかんなく発揮されている。ストーリーとしてはまったく異なっているが、ある意味では「タコピーの原罪」の原型と言える作品かもしれない。

■藤本タツキ『目が覚めたら女の子になっていた病』
『チェンソーマン』に『ルックバック』とヒット作を連発し、今や時代の寵児となった藤本タツキ。『目が覚めたら女の子になっていた病』は、そんな彼の初期作品の1つだ。

その内容はタイトルの通り、目が覚めたら女の子になっていた主人公を描いたストーリー。恋人との関係性や性自認に悩む姿を描いており、いかにも現代的なテーマのように見えるものの、コメディータッチなのでまったくハードな印象は受けない。

コメディーのノリは“藤本節”が全開となっているが、とくに優れているのがそのテンポ感。骨太なストーリーを詰み将棋のように展開していくさまは、すでに高い実力を感じさせる。

また、生まれついての性差と自分で選び取る性差の違いなど、深い内容をさりげなく放り込んでみせるところも、その後のヒット作を予感させる要素ではないだろうか。